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フォルクスワーゲン アルテオン(Arteon)。実質的にパサートCCの後継モデルだ。
プラットフォームはパサートと同じMQB
フォルクスワーゲンがジュネーブショーで発表する「アルテオン(Arteon)」は、パサートの上に位置づけられる5ドアグラーンツーリズモだ。まず、そのスタイリングの美しさに目をひかれる。これまでのフォルクスワーゲンの生真面目なイメージをくつがえすほどのインパクトがある。チーフデザイナーのクラウス・ビショフによれば「アルテオンは伝統的なスポーツカーのデザイン要素、ファストバックのエレガントなスタイルと広い空間を融合させています。このクルマは人々の感性と理性に同時に訴えかける、アバンギャルドなビジネスクラスグランツーリズモです」という。
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アルテオンを4ドアサルーンではなく、5ドアグランツーリズモだ。
全体的なフォルムも美しいが、細部にはこれからフォルクスワーゲン車のアイコンになると思われるところもある。そのひとつがLEDヘッドライトによる新しいフロントエンドであり、さらに細長く流れるようなイメージのリアコンビランプだ。
全長×全幅×全高は4862×1871×1427mmでパサートより80mmほど長く、ホイールベースも50mm長い2841mmあるが、プラットフォームはパサートと同じMQBを使っている。搭載エンジンはガソリンのTSIが3種類とディーゼルのTDIが3種類の計6種類を用意している。
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ホイールベースはパサートよりも40mm長く、伸びやかなスタイルを実現。
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リアエンドにボリューム感があり、それが高級イメージにつながっている。
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もちろん、最新のインフォテインメントシステムを持つ。
内容的に見るとパサートCCの後継モデルになるが敢えて別の名前を与えてスタイリッシュに仕上げたことや、ラインナップには1.5 TSIも用意するなど車両価格は低いところから設定されると思われることなどで、ヒット作になる可能性は高いだろう。
フォルクスワーゲンは超高級車であるフェートンで成果を上げられず、その後、最上級モデルはパサートCCが受け持っていたが、その存在感はあまりなかった。このアルテオンの登場で、このジャンルでも注目されることになると思う。