月号]
第18回 18カ月目 2万7393km
今月の走行距離:1331km
燃費:1400km÷90.2L=15.5km/L
2016年2月23日〜2016年3月24日
スーパースポーツモデルの取材にも重用。
Motor Magazine編集部のK田です。皆さま、よろしくお願いいたします。さて、アップ!を語る上で避けて通れないのは、やはりあの独特なフィーリングの「ASG」トランスミッションですね。実は、以前に私が在籍していたオートバイ編集部時代にアップ!を購入するか、それとも軽自動車を購入するかで迷ったことがありました。“えっ、軽自動車と?”と思われるかもしれませんが、昨今の軽自動車、豪華なモデルなどではアップ!とさほど変わらない価格のものもあるのです。それなら、アップ!もいいな、と考えたわけです。ただ結論から申しますと、私は軽自動車を購入してしまったのですね……。その理由は、やはりASGの特性でした。ただ実際に試乗してみたわけではなくて、色々と情報を集めて判断してしまった結果だったんですね。でも、今はそのことを少し後悔しています。あの時に試乗していたら、もしくはMotor Magazine誌を読んでいたら、違う結果になっていたかもしれない、と思うからです。なぜなら、初めてMMアップ!号に乗って運転した時の印象が「なんだ、これはアトラスと同じシフトフィーリングじゃないか!」だったからです。
マニュアルトランスミッションの感覚で操作して走らせたい。
説明しましょう。オートバイ編集部では、5〜6台のバイクをレンタカーの日産アトラス2トンアルミバンに載せて撮影場所へ移動することが多々ありました。その時のシフトフィーリングとそっくりだったんです。調べてみるとそのアトラスは6速AMT仕様、つまりアップ!のASGと基本的なシステムは同じ方式のトランスミッションだったわけです。だから、AMT独特のシフトフィーリングには慣れっこになっていたわけで、ASGを憂慮する必要などなかったんですね。なので、MMアップ!号はマニュアルモードで、本当にマニュアルトランスミッション車を走らせるように操作していれば、私には何の違和感もありません。ただ、じゃあ乗るたびにそうしているのかよ、と言われると、ついついクルマまかせにしていることもあって、そうすると自動シフトチェンジ時にちょっとイラッとすることもあります。あ、たまに、です。
路盤の継ぎ目やコーナーでの安定感が「ビシッ」としてる。
シフトフィーリングの話はさておき、一番感心させられたたのは足まわりですね。高速道路を80km/hくらいで流している時の、路盤の継ぎ目やコーナーでの安定感は、たとえば同クラスの日本車とは比較にならないほど“ビシッ”としてます。他では、トリップメーターや平均燃費などを表示するインフォメーションディスプレイの切り替え方法が難しいことでしょうか。担当者と違って頻繁に乗るわけではない私は、いまだによくわかっていません。好き勝手なことを述べてきましたが、そういえば先日、フォルクスワーゲングループジャパンの方が「最新のアップ!はASGの制御がさらに進化していますので、ぜひ乗ってみて下さい。坂道発進でも下がりません」と教えてくれました。これは、確認しないわけにはいきませんね!