アイシン精機株式会社をはじめとする「アイシン・グループ」が、5月24日から開催される「人とクルマのテクノロジー展 2017」への出品概要を明らかにした。レクサスの高性能モデルに搭載されたパワートレーンをはじめ、自動運転、熱マネージメントシステムなどの分野で新たな技術提案、製品の展示を行う予定だ。日本の自動車開発の最先端を走るサプライヤーが、今どんな将来を見据えて活動しているのか……「人テク」にはさまざまな発見がありそうだ。
走りと燃費のパフォーマンスを引き上げる最新ラインナップ
今回、アイシン・グループが日本で初めてお披露目するパワートレーン技術は、グループの中核を担うアイシン・エィ・ダブリュが開発したもので、基本的にトヨタ/レクサスのニューモデルに搭載されている最新ラインナップだ。たとえば「高容量FR10速オートマチックトランスミッション」は、まずレクサスLC500に搭載されてデビューしたが、これはゆくゆくはフラッグシップセダンであるレクサスLSを始めとした他のモデルにも採用されると見込まれているものだ。
このほか、自動運転に関するテクノロジーとしては、車両運動系の統合制御を担う製品群に注目してほしい。たとえば「アクティブリアステアリング」は、トヨタ車に搭載されるVDIMの機能の一部として実用化されるが、その大きな目的のひとつに「安全運転支援」がある。たとえばドライバーが意識を失うなど運転できない状態に陥った場合、自動運転モードに切り替え、後輪を操舵して安全にクルマを路肩に避難させることができるという。
アイシンブースの出展テーマは「その先のテクノロジーが見える」。これからの日本の自動車産業に大きな革新をもたらすはずの技術は、一見ちょっと地味かもしれないけれど、実はとんでもないパワーを秘めている。まだまだパワフルな「日本のモノづくり」の今とこれからを、ぜひ「人テク」で知ってほしい。