第24回 24カ月目 3万6451km
今月の走行距離:906km
燃費:879km÷54.6L=16.1km/L
2016年8月23日〜2016年9月23日
定期メンテナンスで好調さをキープ。
今回はいくつかの事情が重なった結果、MMアップ!号の稼動日数が少なくなってしまった。そのもっとも大きな理由は、クルマのスケジュールを長めに押さえていた編集部スタッフが、直前の予定変更でMMアップ!号の使用をキャンセルしたからだ。担当者はその期間、自分のクルマを動かすことで別の取材に対応したのだが、結果だけ見ると、MMアップ!号のスケジュールが長期間空いてしまっているという形になってしまった。とはいえ前回までの半年間、6回分のテストレポートを集計してみると、走行距離は合計すると9483km。1回ごとだと最短1185km、そして最長で2403kmを記録。毎回の平均では1580kmほどの走行を重ねている結果となっている。
ロングライフ対応エンジンオイルの交換時期は?
その間、日常的なメンテナンスとしてはガソリン給油と洗車ぐらいで済んでいる。ただし、走行距離を考えると、エンジンオイルのメンテナンスに注意しないといけないのが、長期テスト車の常である。フォルクスワーゲン車は、独自の厳しい「VW504」規格に則って専用開発された100%化学合成のロングライフオイルを使用している場合、最長で2年、もしくは3万km走行まで交換不要となっている。ただしこれは、使用中に減少した分のエンジンオイルは補充することが前提となっていて、その期間はメンテナンスフリーという意味ではない。ただ、短距離の走行が多かったり、炎天下の渋滞などといった厳しい条件下での使用を考慮すると、ディーラーなどでは1年間(つまり定期点検ごと)あるいは1万5000km走行ぐらいでの交換が推奨されており、MMアップ!号やこれまでの歴代長期テスト車も、だいたいそのスケジュールに従ってエンジンオイルのメンテナンスを実施してきた。7月下旬のこと、MMアップ!号のエンジンオイルを前回交換したのはいつだったかな、と気になった。頭の片隅にはあったのだが、なぜかまだ大丈夫、と思い込んでしまっていたのだ。記録を調べてみると、交換したのは昨年(2015年)の9月上旬で、すでに1.6万km以上の走行を重ねていた。とくにエンジンの調子などに問題は感じなかったが、すぐにディーラーへの入庫手続きを取り、8月上旬にエンジンオイルと同フィルターの交換を実施してもらっている。サービス担当の方に聞くと「これまで整備してきた中で、もっとも黒いエンジンオイルでした(笑)。ただしこれは、それだけ洗浄性にも優れている、ということです」とのこと。交換後、MMアップ!号は静粛性とスムーズさが格段に向上、より快調となって元気いっぱいである。