2016年のチャンピオンマシンが殴りこみ!

TCRマシンによる頂点のレース「TCRインターナショナルシリーズ」で2016年にチャンピオンを獲得したのが、このゴルフGTI TCRだ。2017モデルはエンジンパワーを向上させ、エアロもよりダウンフォースを発生させるよう改良されている。最新のTCR車両であるRS3 LMSにすらスペックで引けをとらないこのマシン、開幕2連勝のシビックへの刺客として登場したと言っても良いだろう。

直列4気筒2リッターターボの最高出力は何と350馬力

パドルシフトによる6速シーケンシャル
カーNo.10、チームAdenauよりエントリー

エントラントはRacingline Japanを運営するアデナゥ、マシン名は「Racingline PERFORMANCE GOLF TCR」。同社代表である密山祥吾とフィリップ・デベサがドライブする。昨年までST-Xクラス、メルセデスSLS AMG GT3でエントリーしていたペアだ。今年はST-TCRクラスにスイッチしての参戦となる。約30台が販売されるというゴルフTCRの2017年モデル、もちろん日本では今のところこれ1台のみだ。

左右アシンメトリなカラーリングがカッコ良い

リアから見るとこんな感じ
予選はクラス2番手、決勝は...

予選は45号車アウディRS3 LMSがクラストップ、これで3連続ポールとなった。10号車ゴルフGTI TCRは2番手とまずまずのポジション。決勝レースは4時間のサバイバルとなるので予選順位よりもロングランでの燃費、タイヤの磨耗が重要なのだ。ちなみに4時間レースの場合、TCRクラスは2回の給油で走りきれる計算。もちろんレースは生物、SC導入などによっての作戦変更も考えられる。

スタート直後にクラストップに立ちアウディRS3、シビックらを上回るペースで走行していたのだが

SC導入でリードを失った後、さらに燃料系のトラブルでペースを上げられず順位を落とす
決勝序盤はハイペースで走行を続けるも、中盤からエンジンが吹けあがらないトラブルが頻発。本来スプリントレース用のTCR車両に補助タンクを追加し耐久仕様にしているのだが、これに起因するものと考えられる。そしてレース終盤トップを走っていた45号車アウディRS3 LMSも燃料計が正しく表示されずに予定外のピットインを強いられる。これで2番手を走行していた98号車シビックTCRが勝利しシビックは開幕3連勝、ゴルフGTI TCRはクラス5番手という結果に。
次戦は7月16日、オートポリス

高低差が大きいサーキットでは軽さが武器になるだろう
ゴルフGTI TCRにとってはホロ苦い国内デビューレースとなってしまったが、序盤のレースペースが他の4台を圧倒していたのは事実。そして次戦オートポリスはアップダウンの激しいコース。上位フィニッシュ車両にはハンディウェイトが課せられるこのシリーズで今のところ「ノーウェイト」のゴルフ、次戦での活躍が大いに期待されるところだ。
(PHOTO:井上雅行)