アイスブレーキング性能向上を最大11.5%向上。その鍵は“Mチップ”と“気泡”だ
ミシュランが2017年6月26日に発表したスタッドレスタイヤ「X-ICE 3+」は従来のX-ICE 3のトレッドパターンを変えず、新技術「表面再生ゴム」を採用することでアイス(凍結路面)ブレーキング性能を向上させている。その要因は、表面再生ゴムに散りばめられている“気泡”だ。凍結路面での滑りの原因となる水膜を“気泡”が吸収・排水してくれる。
ただ、気泡(穴)が空いたままではタイヤの剛性が低下し、走行時のフラつきにつながってしまう。そこで気泡の中に“Mチップ”なる素材を封入することでタイヤ剛性を向上させたのだ。磨耗が進むとMチップがゴムの中から溶け出し、吸水する気泡となる。
これにより、新品時のアイスブレーキング性能が4.5%、磨耗時で11.5%も向上させている。
2017年8月発売で、ラインナップは全15サイズ。価格はオープン
15インチ 185/65R15 92T XL、195/65R15 95T XL
16インチ 205/55R16 94H XL、225/55R16 99H XL、205/60R16 96H XL、215/60R16 99H XL、215/65R16 102T XL
17インチ 235/45R17 97H XL、215/50R17 95H XL、225/50R17 98H XL、215/55R17 98H XL、235/55R17 99H、225/65R17 102T
18インチ 245/45R18 100H XL、235/60R18 107T XL
ちなみに、価格は従来のX-ICE 3と同程度とアナウンスされている。
商用車向けスタッドレスタイヤ「AGILIS X-ICE」はトヨタ ハイエースなどに
ミシュランは初めて日本市場に商用車向けのスタッドレスタイヤ「AGILIS X-ICE」を発表した。これは主にトヨタ ハイエースや日産 キャラバン、ライトトラックなどをメインターゲットとした製品で、サイズはひとつ「195/80R15 LT 105/107 R」となる。
トレッドパターンは、排水性やグリップ性能を発揮などで定評のある乗用車向けの「X-ICE」と同じものを採用。さらに重量や走行距離など、過酷な状況で使用されることの多い商用車に対応するため内部構造を強化。高いロングライフ性能を実現している。価格はオープンで、発売は2017年8月1日を予定している。