レクサスLC500最速もGT-R復調の兆し

予選Q1は36号車ジェームス・ロシターを筆頭にLC500勢は全車通過

フロントロゥを獲得した23号車が他のGT-Rを圧倒、NISSANはNISMO至上主義なのか?

自身のGT最多ポール獲得記録を22に更新した立川祐路、まだ記録は伸びそうだ
開幕戦に続きレクサス勢の快進撃は止まらない。予選Q1はLC500全車が通過し、NSX-GTは8号車ARTAが5番手、23号車MOTUL AUTECH GT-Rは何とか8番手に食い込む。このままQ2でも圧倒的かと思いきや、意外な速さを見せたのが23号車GT-Rのロニー・クインタレッリ。2番手タイムを叩き出し、日産応援団が見守るFSWのグランドスタンドを大いに沸かせた。しかしながらやはりポールはレクサスLC500、38号車ZENT立川祐路が貫禄のアタックで圧倒的なトップタイム。3番手から7番手までも順当にレクサス勢が占めた。
決勝は500kmのサバイバルレース

鈴鹿1000kmに次ぐ長丁場110周500kmのレース、ピットは2回ストップ

2番手スタートの23号車GT-Rだが、36号車、1号車のレクサスに対し防戦を強いられる

逃げるトップ38号車を追う36号車と1号車、抜かれた23号車は引き離されていく

38号車はピットアウト後もトップをキープ、1号車が2位にポジションアップ
ポールスタートの38号車ZENT CERUMO LC500はハイペースで周回を重ね独走状態に。スタート直後こそ後続を押さえていた2番手の23号車MOTUL AUTECH GT-Rだが、6周目に38号車au TOM'S LC500、1号車DENSO KOBELCO SARD LC500に相次いで交わされ我慢の走行。 1回目のピットストップで36号車と1号車の順位が入れ替わるも、2台は僅差で2位争いを展開する。
レクサス同士の激しいバトルの果てに

36号車と接触しダメージを追った1号車はペースダウン、2位を6号車に明け渡す

さらには37号車にも抜かれ4位にポジションダウン

そして23号車GT-Rにとっては目の前のニンジンに見えたのかもしれない
激しい2番手争いを展開した1号車と36号車レクサスだが、52週目に両者は接触してしまう。1号車はダメージを負い、36号車はドライブスルーペナルティで戦線離脱。しかしレクサスの牙城は崩れることなく6号車WAKO'S 4CR LC500、37号車KeePer TOM'S LC500がそれぞれ2位、3位に浮上。ペースの上がらない1号車は23号車MOTUL AUTECH GT-Rにもかわされ、GT-Rが4番手に。結果的に1号車は36号車レクサス、100号車RAYBRIG NXS-GTに続く7位でフィニッシュ。
レクサス開幕2連勝、またもや表彰台を独占だが

この勝利で立川祐路はGT500通算最多勝タイとなる18勝

6号車、37号車は2戦連続の表彰台
レースはそのまま38号車ZENT CERUMO LC500が逃げ切りポール・トゥ・ウィンを達成。2位、3位に6号車と37号車のレクサス勢でまたもや表彰台を占拠した。しかしながら4位に23号車GT-R、6位に100号車NSX-GTと、開幕戦の1-6位独占という圧倒的な結果ではなくなってきている。これがスーパーGTレギュレーションの妙であり、次戦オートポリスではそれが如実に表れてくることとなる。

ZENT sweeties 左:丸山帆成美さん 中:藤木由貴さん 右:佐藤衣里子さん
(PHOTO:井上雅行)