イタリアに本拠を置くJASモータースポーツは、2018年ツーリングカー・シリーズTCR に向けた新型シビックタイプR TCRの概要を発表した。JASモータスポーツは、シビックWTCCの開発を手掛けるなど、ホンダとの関わりが深いレーシングガレージだ。
![画像: JASモータースポーツはシビックWTCCの開発・製作を行っているイタリアの名門ファクトリー。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/07/13/ff6ccff5eb14564f3d30913f36dc84cc2fc6d9e4.jpg)
JASモータースポーツはシビックWTCCの開発・製作を行っているイタリアの名門ファクトリー。
TCRシリーズは、2015年に始まったインターナショナル格式の比較的新しいレース・カテゴリー。4ドアもしくは5ドアの車両で、搭載エンジンは2リッターまで。駆動方式は2WDのみで改造範囲は限られ、ベース車の素性の良さがモノをいう。歴史はまだ浅いものの、シビック タイプRを始め、セアト・レオンやアウディRS3、VWゴルフなどが世界中でしのぎを削っている。日本では今シーズンのスーパー耐久シリーズに新設された「ST-Rクラス」に童夢が参戦している。
![画像: 今シーズンのスーパー耐久を戦うModulo CIVIC TCR。マシンの製作はJASモータースポーツだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/07/13/27d06afe1179d0cfb4f1542aed08d79d726579d7.jpg)
今シーズンのスーパー耐久を戦うModulo CIVIC TCR。マシンの製作はJASモータースポーツだ。
今回発表された新型シビック タイプRは、ダウンフォースを増加させるべく最新デザインの空力パーツを装着しているほか、マルチリンク・リアサスペンションの採用に併せて新開発されたアンチロールバー・システム、最適化されたECU、ロールケージ形状の最適化などのリファインが行われている。
![画像: 来シーズンのスーパー耐久はこちらの新型にスイッチ?](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/07/13/7a67d2b5f47577978326681402136a1016775c17_xlarge.jpg)
来シーズンのスーパー耐久はこちらの新型にスイッチ?
さらにTCR規程の耐久レース向けの仕様として、追加の照明、ドライバー・クーリングシステム、アンチロックブレーキなどが追加された車両も用意されるという。各チームへの納車開始は12月15日以降を予定しており、2018年シーズンには25台の新型シビック タイプRが投入されることになるようだ。