イタリアに本拠を置くJASモータースポーツは、2018年ツーリングカー・シリーズTCR に向けた新型シビックタイプR TCRの概要を発表した。JASモータスポーツは、シビックWTCCの開発を手掛けるなど、ホンダとの関わりが深いレーシングガレージだ。
画像: JASモータースポーツはシビックWTCCの開発・製作を行っているイタリアの名門ファクトリー。

JASモータースポーツはシビックWTCCの開発・製作を行っているイタリアの名門ファクトリー。

TCRシリーズは、2015年に始まったインターナショナル格式の比較的新しいレース・カテゴリー。4ドアもしくは5ドアの車両で、搭載エンジンは2リッターまで。駆動方式は2WDのみで改造範囲は限られ、ベース車の素性の良さがモノをいう。歴史はまだ浅いものの、シビック タイプRを始め、セアト・レオンやアウディRS3、VWゴルフなどが世界中でしのぎを削っている。日本では今シーズンのスーパー耐久シリーズに新設された「ST-Rクラス」に童夢が参戦している。

画像: 今シーズンのスーパー耐久を戦うModulo CIVIC TCR。マシンの製作はJASモータースポーツだ。

今シーズンのスーパー耐久を戦うModulo CIVIC TCR。マシンの製作はJASモータースポーツだ。

今回発表された新型シビック タイプRは、ダウンフォースを増加させるべく最新デザインの空力パーツを装着しているほか、マルチリンク・リアサスペンションの採用に併せて新開発されたアンチロールバー・システム、最適化されたECU、ロールケージ形状の最適化などのリファインが行われている。

画像: 来シーズンのスーパー耐久はこちらの新型にスイッチ?

来シーズンのスーパー耐久はこちらの新型にスイッチ?

さらにTCR規程の耐久レース向けの仕様として、追加の照明、ドライバー・クーリングシステム、アンチロックブレーキなどが追加された車両も用意されるという。各チームへの納車開始は12月15日以降を予定しており、2018年シーズンには25台の新型シビック タイプRが投入されることになるようだ。

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