2ドア+4ドアモデル 合計600台の限定車
4月27日にマイナーチェンジを受けたVWアップ!。全長が65mm伸びてよりスタイリッシュになった外観や、4種類のダッシュパッドを用意したインテリアなど、変更は多岐にわたる。
今回は、そんなマイチェンとともに登場したアップ!の限定車(2ドア)に乗る。
この「アップ!withビーツ」は、世界的オーディオブランド「Beats」とコラボしたモデルで、2ドアが200台/4ドアが400台の限定車。専用のアルミホイールや専用シートなど、デザイン性にも富んでいるのが特徴だ。
そんな内外装以上に特徴的なのが、プレミアムサウンドシステムの搭載。これは300W/8chのパワーアンプにDSP(デジタルサウンドプロセッサ)、6スピーカー+サブウーハーでサウンドにこだわりを持つ。
マイナーチェンジで乗り心地も進化
キーを挿し回しエンジン始動、走り出す。75ps/95Nmの出力だから、軽自動車とそう変わらないスペックだが、5速シングルクラッチのAMTをマニュアルモードにすれば、意外なほどキビキビと走らせることができる。
進化したのは乗り心地。マイチェン前よりも相当乗り心地が良くなっている。高速走行での段差乗り越えでもリアが落ち着いているし、街乗りでもヒョコヒョコした感じが消えている。
AMTの空走感はだいぶ改善されたものの、でもやはりAMT。オートモードでは微低速時のギクシャク感は残る。ここはマニュアルモードで走らせるのがしっくり来る。
パワフルで耳あたりの良いオーディオサウンド
スマホとブルートゥース接続して連携する純正インフォテイメントシステム「コンポジションフォン」も新型アップ!の特徴。専用アプリでナビや車両走行データも表示可能だ。スマホの音楽再生もできる。
このスマホ音楽の再生がこの限定車の大きな魅力だろう。
ブルートゥース接続の圧縮ファイル再生…とはとうてい思えない高音質で再生される。いわゆる「ドンシャリ」系ではなく、パワフルながら耳あたりの良い落ち着いた音。ロングドライブでも疲れない空間になる。FMラジオも良い音だ。
この充実の装備内容で、ベースのムーブ アップ!の13万6000円高。これはお買い得といえる内容だ。
up! with beats 主要諸元
●サイズ=3610×1650×1495mm ●車両重量=930kg ●エンジン=直3DOHC 999cc ●最高出力=75ps/6200rpm ●最大トルク=95Nm/3000-4300rpm ●172万3000円