マザーシャシーの速さが光る
2戦連続でポールポジションを獲得したのは25号車VivaC 86 MCの松井孝允。相棒の山下健太もQ1で3番手タイムと絶好調。2番手には同じくマザーシャシーの18号車UPGARAGE BANDOH 86が、Q1,Q2共に2番時計を記録。そしてイブシ銀とも言って良い2人、60号車SYNTIUM LMcorsa RC F GT3が吉本大樹のアタックで3番手を獲得。富士、オートポリスで上位グリッドのAMG、BMW M6勢は中盤からのスタートに。
ウェット路面でレーススタート
決勝スタート直前の雨により混乱するかと思えたが、予選上位のマシンはギャンブルをすることなくレインタイヤでスタート。序盤はコーナリング性能の高いマザーシャシー、JAF GT勢がトップ集団を形成しレースをリードする。レースが進行するにつれ変化する路面コンディションにより、65号車LEON CVSTOS AMG、51号車JMS P.MU LMcorsa RC F GT3のブリヂストンユーザーがトップ2となり25号車VivaC 86 MCは3番手に後退。
SC導入により、思いもよらぬ展開に
GT500クラスと同じく2回目SCと3回目SCの間、わずか2周の間にピットインを済ませていた2台、11号車GAINER TANAX AMG GT3と50号車Ferrari 488 GT3が他の全車に大きく差を付ける。本来トップ争いをしていたハズのマシンのうち、ヨコハマタイヤ勢が3位争いを展開。乾き始めた路面ではブリヂストンのドライタイヤに対してアドバンテージがあった模様。このバトルは4号車グッドスマイル 初音ミク AMGを25号車が激戦の末オーバーテイク。
予選17番手からの奇跡
ファイナルラップまで危なげない走りで逃げ切った11号車AMGの2人、平中克幸とビヨン・ビルドハイムが2014年最終戦以来の勝利を挙げた。50号車フェラーリは開幕戦の大クラッシュから見事に蘇えり2位表彰台を獲得。3位25号車はこれでランキングトップをキープ、しかし4号車AMGも4位に入りピタリと背後に付けシリーズ王者を狙う。次戦はストレートの長い富士スピードウェイ、果たして第2戦同様にGT3勢の上位独占となるのだろうか。
(PHOTO:井上雅行)