F1やエアレース、スーパーフォーミュラなどレースの話題に事欠かない、“翼を授ける”のフレーズでお馴染みのレッドブル。そのレッドブルが主催し、世界中で笑いの渦を巻き起こしている「ボックスカートレース」が2017年10月22日に東京(赤坂)でも開催されることになった。
前編を見逃した方は、こちらから→http://web.motormagazine.co.jp/_ct/17120427

文と写真:蔭山洋平/写真:Red Bull(Carlo Cruz/Marv Watson/Chris Tedesco/Red Bull Content Pool)

出場者は真剣。だからこそ笑える、楽しめるレッドブルボックスカートレース

2009年と2012年に続く第3回目として、2017年10月22日(日)に東京の赤坂を舞台に開催される“レッドブル ボックスカート レース 東京2017”。これを目前に控えた8月にアメリカ ロサンゼルスでも開催され、その模様を取材することができた。

画像: 転倒しそうになってもこの笑顔である。レッドブル ボックスカート レースはこういったところにも楽しみがある。

転倒しそうになってもこの笑顔である。レッドブル ボックスカート レースはこういったところにも楽しみがある。

ルールはいたって単純。原動機や火気類、市販カートなどの禁止項目はいくつかあるが、自作するカートは全長4000×全幅1500×全高2000mm以内のサイズで80kg以下の車両重量であれば装飾は基本的に自由となる。4人ひと組の出場者もそれぞれのコスプレで着飾り、出走前に寸劇やダンスなどによるパフォーマンスを披露する。

画像: ロサンゼルスでのレッドブル ボックスカート レースの出場者の一部。みなホントに自由だ。中には日本人の姿も。

ロサンゼルスでのレッドブル ボックスカート レースの出場者の一部。みなホントに自由だ。中には日本人の姿も。

順位はゴールまでのタイムを基準とするが、そこにプラスαとしてカートの派手さや美しさ、パフォーマンスのおもしろさやクオリティなどが得点化、加算されて決まる。

西部劇よろしくおもちゃの銃撃戦で観客を盛り上げて高得点を記録するチームもあれば、ナマケモノのモノマネで最低点を記録するなど、それぞれ趣向を凝らしたパフォーマンスが展開される。出場者本人たちは高得点を獲得するために真剣なのだが、その真剣さと見た目のギャップが思わず笑いを誘う。

画像: レースタイムの+αとしてパフォーマンスでの得点が加味される。

レースタイムの+αとしてパフォーマンスでの得点が加味される。

のイベントの醍醐味はもちろんレースとパフォーマンスではあるが、見どころや楽しみ方は数多い。そのひとつは出走前のパドック巡りだ。このレースに参戦するためには、事前にカートの設計図を主催者に提出する必要があり、これがパドックにも展示されているのだ。設計図を正確に再現、またそれ以上に美しく装飾されたカートもあれば、“どうしてこうなった……”と笑わずにはいられないものもある。

画像: レッドブル ボックスカートレースのフィナーレとなる表彰式&シャンパンファイト。

レッドブル ボックスカートレースのフィナーレとなる表彰式&シャンパンファイト。

そのほかにも、タイヤ&ホイールの形状や重心の高さなど、カートを見てどれが最速タイムを記録するか予想してみたり、出場者とのカート談義も楽しい。レースを終えたカートに乗せてもらえれば、子どもたちにとってもきっと楽しい思い出になることだろう。観戦だけなら事前申し込みや入場料は必要ないので、フラっと立ち寄って雰囲気を楽しむのも大いにアリだ。

童心に帰り、ちょっと“おバカ”な真剣レースを笑って楽しむことのできるこのイベントもまた、日本で盛り上がることだろう。

レッドブル ボックスカート レース 東京2017 開催概要
日時:2017年10月22日(日)12:00〜18:00
場所:東京都港区赤坂5-3-6 赤坂サカス広場
URL:http://www.redbullsoapboxrace.com/
第3回目となる東京での開催だ。今回は赤坂サカスを舞台に“おバカな真剣勝負”が繰り広げられる。HPに参加するチームがおもしろおかしく紹介されているのでご覧あれ。

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