“レクサスはまだ本気を出していない”—そう語り始めた情報筋の話はにわかには信じられない衝撃の内容だった。レクサスLCに新開発の4リッター級V8ツインターボを搭載したプレミアム&スーパースポーツ「LC F」の開発が始まっているという…。
画像: すでに十分とも言える性能とラグジュアリー度を実現しているLCだが、それらをスーパーカー・レベルに引き上げた「F」がスタンバイしている。

すでに十分とも言える性能とラグジュアリー度を実現しているLCだが、それらをスーパーカー・レベルに引き上げた「F」がスタンバイしている。

「鍛え方がまるで違う…」

「エンジンにしろ骨格にしろ、鍛え方がまるで違う。かつての2000GTやレクサスLFAがそうであったように、金に糸目は付けないというか、量産ボディを使いながらもベース車とはケタ違いの性能を与えて、かつラグジュアリー感の両立を目指していますね」

と語る情報提供者。では具体的には、ベースのLCとはどのようなところが違うのだろうか。

「エンジンは4Lクラスの新開発V8ツインターボです。630psくらいは出してくるでしょう。ノーマルでも十分以上に速いLCですが、LC Fはすさまじく強力でしょうね。想定ライバルは、欧州のスーパーカーたち。M.ベンツのAMGやBMWのMも意識はしていますが、ライバルはあくまでスーパーカー・カテゴリーのクルマたちです」

エンジンのほかには?

「シャシですね。新開発のGA-Lプラットフォームには部位ごとにさまざまな新素材が使われてすでに十分な軽量化が施されていますが、LC Fではシャシを構成するさまざまな部材をさらにCFRPに置き換えます。腰下の重量は大幅に削減されて、ノーマル費で7%くらいの軽量化が目標になっているらしいです。パワーアップに合わせた剛性バランスの向上も目論んでいます」

事実上の専用開発になってしまうのでは?

「ええ、コストは跳ね上がりますよ。だから、予定頒価はLFAなみとは言わないものの、2000万円を超えているのは間違いないです。ごく少量生産になることは織り込み済みで、だからこそ元町工場の一角にLC専用の組み立て工場を建てたんです。あそこだったら、通常のラインのままFを作ることができます。わざわざ専用のラインを組まなくていいから、採算的にはかなり改善されるはずです。少なくとも、LFAのようにはならないと思いますね」

画像: 専用ワイドフェンダーを始め、下まわりを中心にCFRPパーツを多用してさらなる軽量化と剛性アップを狙う。

専用ワイドフェンダーを始め、下まわりを中心にCFRPパーツを多用してさらなる軽量化と剛性アップを狙う。

では、発売時期は?

「実走テストはまだこれからですからね。おそらく2018年の秋にはニュルを始め各地のサーキットでテストが始まるはずですが、その結果を反映して量産段階にたどり着くには、まだ時間がかかりそうです。早くても2019年度になると思います」

そういえば、2017年の2月に「LC F(エルシイエフ)」が商標登録されているが…。

「突発的な大事件が起きない限り、発売は間違いないですよ。生産要件も確認済みですからね。あとはどこまで鍛えるか。速くするだけならば簡単だが、同時にノーマルを上回るラグジュアリー感を出さなければならない。そういう意味では、LFAより技術的なハードルは高いかもしれない…」

なんとなく沈滞ムードが漂う昨今の国産車事情だが、景気のいいクルマの登場で世界のライバルの度肝を抜いて欲しい。(ホリデーオート 2017年7月号より抜粋)

画像: フラッグシップのなかのフラッグシップ! かつて世界を震撼させたトヨタ2000GT級の衝撃が再び…。

フラッグシップのなかのフラッグシップ! かつて世界を震撼させたトヨタ2000GT級の衝撃が再び…。

This article is a sponsored article by
''.