2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1962年に登場した2代目をじっくり見てみましょう。
画像: 2代目となるRS40系クラウン。実に爽やかなスタイリングだ。

2代目となるRS40系クラウン。実に爽やかなスタイリングだ。

大きくなって、V8エンジン搭載車も登場

2代目は全長が200mm、ホイールベースが160mm延ばされて小型車枠ぎりぎりまで拡大した。トヨタのT字をモチーフにしたフロントグリルにデュアルヘッドライトを組み合わせた堂々としたフラットデザインが特徴だ。

画像: トヨタ博物館所蔵の2代目クラウン。RS41型(1963年)、全長×全幅×全高:4610×1695×1460mm、ホイールベース:2690mm、車両重量:1265kg、エンジン型式:直4OHV、排気量:1897cc、最高出力:90ps/5000rpm。

トヨタ博物館所蔵の2代目クラウン。RS41型(1963年)、全長×全幅×全高:4610×1695×1460mm、ホイールベース:2690mm、車両重量:1265kg、エンジン型式:直4OHV、排気量:1897cc、最高出力:90ps/5000rpm。

リアドアは通常の前ヒンジ式となりフレームはX型へと変更。ステーションワゴンとしてカスタムも設定された。

画像: フラットなラインのためサイズ以上に大きく感じる。丸型テールランプは、クラウン史上唯一だ。

フラットなラインのためサイズ以上に大きく感じる。丸型テールランプは、クラウン史上唯一だ。

エンジンは当初は初代譲りの直4OHV1.9Lを搭載。サスペンションはリアのリーフが3枚から5枚へと強化(デラックスはコイル)されている。1963年9月にMTがフルシンクロとなりトヨグライドが完全自動化となる。

画像: 当時流行った横バー式のスピードメーター。コラム式レバーが高級とされていた時代でもあった。

当時流行った横バー式のスピードメーター。コラム式レバーが高級とされていた時代でもあった。

1964年4月にはボディを拡大して、2.6Lで115psのV8を搭載したクラウンエイトも登場した。1965年7月にマイナーチェンジし、11月には高速時代を考慮した2LのM型直6SOHCエンジンを搭載。デラックスの105psに加え、Sにはツインキャブ125psが用意された。1966年3月には6気筒を設定。9月には最上級グレードとしてスーパーデラックスを追加した。

初代と比較してスタイリング、メカニズムの両面で大きく飛躍したのがこの2代目と言っていいだろう。(2代目RS40系 1962~1967年 生産台数:234,400台)

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