2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1971年に登場した4代目をじっくり見てみましょう。
EFIなど電子制御技術の導入が始まった
この4代目からトヨペットではなくトヨタ クラウンとなる。最大の特徴はアグレッシブなスピンドルシェイプというスタイリングだろう。さらに安全性と空力を考慮し、ボディ一体型カラードバンパーを採用するなど先進性に富んでいた。
4ドアセダン、2ドアハードトップ、そして2代目から続くカスタムと称するワゴンをラインナップ。エンジンはM型と5R型を踏襲し、トランスミッションは3&4速MT、トヨグライド3速ATが基本で、SLには電子制御式の3速EATを採用した。
1971年5月には4M型直6SOHCの2.6Lを搭載した2600スーパーサルーンを追加し、1972年10月には他グレードにも2600を用意した。1973年2月のマイナーチェンジでスタイリングを手直しし、同時に2ドアハードトップとセダンに新設されたSLに5速MTを搭載した。
1974年1月には2LのSLとスーパーサルーンのエンジンをEFI化。ABSの前身である後輪ESCなど様々な電子制御技術の導入が始まったのもこの4代目の特徴だ。(4代目MS60系 1971~1974年 生産台数:267,500台)