2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1974年に登場した5代目をじっくり見てみましょう。
![画像: 5代目クラウンの2ドアハードトップ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/22/f5dbcbe1428723be9e9526937a4d6150f9d8eb6e_xlarge.jpg)
5代目クラウンの2ドアハードトップ。
“ロイヤルサルーン”はここから始まった
先代とは打って変わって直線基調のスタイリングに変身する。まず丸形4灯の4ドアセダンがデビュー、1カ月遅れで2ドアハードトップとその後の展開のポイントとなる4ドアピラードハードトップを加えた。
![画像: 重厚感があり、いかにも高級車という風情。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/22/72a2e0b9107db33d6bc4d6db387e94d8fde3d2a9_xlarge.jpg)
重厚感があり、いかにも高級車という風情。
エンジンは2.6Lの4M型140ps、2LでEFIのM-E型135ps、2LのM-C型で、トランスミッションは3&4速MTとスポーティモデル用に5速MT、そして3速ATを組み合わせていた。
![画像: トヨタ博物館所蔵の5代目MS85型セダン(1975)、全長×全幅×全高:4765×1690×1440mm、ホイールベース:2690mm、車両重量:1470kg、エンジン型式:直6SOHC、排気量:2563cc、最高出力:140ps/5400rpm。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/22/f7a8be1f05aa7b18c9da199042a349b06e77ff2e_xlarge.jpg)
トヨタ博物館所蔵の5代目MS85型セダン(1975)、全長×全幅×全高:4765×1690×1440mm、ホイールベース:2690mm、車両重量:1470kg、エンジン型式:直6SOHC、排気量:2563cc、最高出力:140ps/5400rpm。
最上級として2600セダンにロイヤルサルーンを設定、これが今に続くロイヤルシリーズの始まりとなった。1977年10月には2.2LのL型直4ディーゼル車を追加。1978年2月にマイナーチェンジし、2ドアハードトップにもロイヤルサルーンを設定した。
![画像: セパレートシート、フロアATが一般的となる。4本スポークハンドルも当時の流行だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2017/12/22/57021a7a403e76fec0782bd841fb08daed9387ba_xlarge.jpg)
セパレートシート、フロアATが一般的となる。4本スポークハンドルも当時の流行だ。
さらに1978年9月にはディーゼルに5速MTと4速ATを設定。1975年5月からは触媒を用いた排出ガス規制をスタートする。この代から先述のオーバードライブ付きの4速AT、4輪ディスクブレーキ、そして車速感応式パワーステアリングが採用されている。(5代目MS80系 1974~1979年 生産台数:472,900台)