2017-2018年末年始の特別企画「クラウンの系譜」をお届けします。2018年は15代目となるニューモデルが登場する予定のクラウン。これだけ長い期間にわたってユーザーから支持を集める理由はどこにあるのでしょうか。今回は1974年に登場した5代目をじっくり見てみましょう。
“ロイヤルサルーン”はここから始まった
先代とは打って変わって直線基調のスタイリングに変身する。まず丸形4灯の4ドアセダンがデビュー、1カ月遅れで2ドアハードトップとその後の展開のポイントとなる4ドアピラードハードトップを加えた。
エンジンは2.6Lの4M型140ps、2LでEFIのM-E型135ps、2LのM-C型で、トランスミッションは3&4速MTとスポーティモデル用に5速MT、そして3速ATを組み合わせていた。
最上級として2600セダンにロイヤルサルーンを設定、これが今に続くロイヤルシリーズの始まりとなった。1977年10月には2.2LのL型直4ディーゼル車を追加。1978年2月にマイナーチェンジし、2ドアハードトップにもロイヤルサルーンを設定した。
さらに1978年9月にはディーゼルに5速MTと4速ATを設定。1975年5月からは触媒を用いた排出ガス規制をスタートする。この代から先述のオーバードライブ付きの4速AT、4輪ディスクブレーキ、そして車速感応式パワーステアリングが採用されている。(5代目MS80系 1974~1979年 生産台数:472,900台)