ポルシェAGのモータースポーツ部門は2018年2月21日、3月6日に開幕するジュネーブ国際モーターショーで「新型ポルシェ911GT3 RS」を世界初披露すると発表した。このモデルは最もパワフルな自然吸気エンジンを搭載した公道走行が可能なポルシェ911だ。
最強の自然吸気エンジン
ポルシェ911の高性能バージョンはいくつかあるが、“GT3”は自然吸気エンジンを搭載するものだ。現行型のポルシェ911 GT3は2017年のジュネーブショーでデビューしており、オプションで6速MTが復活したことでも話題となった。
そのGT3のさらに上を行くのが今回、またまたジュネーブショーで発表される“GT3 RS”だ。GT3をベースにリアアクスルステアリングを含むサスペンションのセットアップとエンジン性能向上が図られたモデルだ。
4L 水平対向6気筒エンジンの最高出力はGT3のプラス20psとなる520psを発揮。特別チューニングされた7速PDKが組み合わされ、0→100km/h加速は3.2秒、最高速は312km/hに達するという。
インテリアではカーボン製フルバケットシート、収納ネットとオープニングループ付き軽量ドアパネル、遮音材の縮小、軽量リアリッドなどの特別仕様が施されている。
また、他のGTスポーツ(GT2 RS、GT3)と同様、無償オプションで“クラブスポーツパッケージ”が選べる。これはロールオーバーバー、手動式消化器、バッテリー切断スイッチアダプター、6点式シートベルトがセットになったものだ。
さらに“ヴァイザッハパッケージ”がオプション設定された。このパッケージはシャシ、インテリア、エクステリアでカーボン部品を追加するもので、同じくオプションのマグネシウムホイールを選べば、911GT3 RSの車両重量は1430kgまで低減される。
車両価格や発売時期などの詳細はジュネーブショーの開幕を待たなければならないが、同ショーの見どころのひとつと言えるだろう。