この半年あまりの間に日本へ上陸した輸入車のニューモデルをピックアップした試乗記の短期集中連載をお届けしよう。第2回目は2017年8月に日本で発表された「アウディRS 5」だ(この記事はMotor Magazine Mook「輸入車年鑑2018」に掲載したものの抜粋です)。
画像: アウディRS 5は昨年の夏に日本で発表されたA5シリーズのイメージリーダーだ。

アウディRS 5は昨年の夏に日本で発表されたA5シリーズのイメージリーダーだ。

従来モデルのV8を上回る絶対的動力性能

quattro GmbH改めAudi Sportへ。2016年の末にブランド名が更新されたアウディのモータースポーツ部門が手がけるRS 5クーペ(正式にはRS 5)は、2017年春にデビューした。流麗なクーペアスタイルが特徴のA5シリーズの頂点に立つモデルで、現行型は2010年誕生の初代に続く2代目だ。

画像: 圧倒的な動力性能に加えて、街乗りでの快適性も両立させている。

圧倒的な動力性能に加えて、街乗りでの快適性も両立させている。

前輪位置が前出しされ、スラリと長いノーズが目を引くまるでFRレイアウトの持ち主のごときプロポーションは、もちろん“世界一美しいクーペ”を標榜した初代モデルからの受け継がれたもの。

ハニカムデザインを採用したフロントグリルやヘッドライト外側のインテーク、立体感が強められた前後バンパーやオーバル形状のテールパイプなどは、いずれもベースとなったA5クーペとは異なる専用のデザインだ。

また、クワトロブリスターと呼ばれるワイドフェンダーの採用で、全幅はベース車比15mm増しの1860mmとなる。そんな「迫力と流麗さの融合」こそが、まずはこのモデルならではの特徴だ。

画像: ブーストがピークに達した際の2.9L V6ツインターボの加速は強烈で、まるで吸い込まれるよう。

ブーストがピークに達した際の2.9L V6ツインターボの加速は強烈で、まるで吸い込まれるよう。

従来型の4.2L V8自然吸気エンジンにかわって搭載されたのは、新開発の2.9Lツインターボ付きV6エンジン。排気量ダウンの上にレスシリンダー化までが図られ、時代の要請に応えたいわゆるダウンサイズユニットだ。

とはいえ、450psの最高出力は変わらないばかりか、600Nmの最大トルクは170Nmもの上乗せ。車両重量も70kgほど軽くなり、絶対的な動力性能はむしろ明確に向上している。

画像: RS 専用デザインのバーチャルコックピットやファインナッパレザー仕立ての豪華でスポーティなシートなどが、特別なモデルであることを感じさせる。

RS 専用デザインのバーチャルコックピットやファインナッパレザー仕立ての豪華でスポーティなシートなどが、特別なモデルであることを感じさせる。

同時に、組み合わされるトランスミッションが従来の7速DCTからステップ式8速ATへと変更されたことで、街乗りシーンでの動きの滑らかさもこれまで以上。圧倒的なスピード性能と、スムーズな街乗りでの挙動を両立させた“ジキルとハイド”のような2面性を備えるのもまた、このモデルならではの特徴だ。もちろん、アウディ得意の4WDシステムを採用する。

画像: 駆動系は専用セッティングのクワトロ。走りの快適性には、ボディの軽量化や8 速ATも貢献している。

駆動系は専用セッティングのクワトロ。走りの快適性には、ボディの軽量化や8 速ATも貢献している。

電子制御式の可変減衰力ダンパーを標準装備するが、いずれのポジションでもサスペンションセッティングはなかなか硬派。フロントヘビーでありつつもそれを感じさせない自在なハンドリング感覚は、後輪側にエンジントルクのバイアスが掛けられた4WDシステムや加速側でもベクタリング効果を発揮する“スポーツディファレンシャル”などの効果も大きそうだ。(文:河村康彦)

主要諸元 <アウディRS 5>

全長×全幅×全高=4725×1860×1365mm ホイールベース=2765mm 車両重量=1760kgエンジン=V6DOHCツインターボ 2893cc 最高出力=331kW(450ps)/5700-6700rpm 最大トルク=600Nm(61.2kgm)/1900-5000rpm トランスミッション=8 速AT 駆動方式=4WD タイヤサイズ=275/30R20 車両価格=12,570,000円

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