この半年あまりの間に日本へ上陸した輸入車のニューモデルをピックアップした試乗記の短期集中連載をお届け中。第5回目は2017年10月に日本で発表されたフォルクスワーゲンの新たなフラッグシップ「アルテオン」だ(この記事はMotor Magazine Mook「輸入車年鑑2018」に掲載したものの抜粋です)。
画像: フォルクスワーゲン アルテオンはスポーティな“Rライン”のみの設定だ。

フォルクスワーゲン アルテオンはスポーティな“Rライン”のみの設定だ。

リアシートは余裕たっぷり

フォルクスワーゲンの新たなフラッグシップが登場した。2017年の東京モーターショーにも展示された“アルテオン”だ。ベースはMQBを新採用して登場したパサートだが、まず注目すべきはそのスタイリングだろう。流麗なデザインは遠くからでも眼をひき、どちらかと言えば生真面目なスタイルが多いフォルクスワーゲン車の中にあって、異彩を放っている。

パサート以降、フォルクスワーゲン車はグリルの横棧を強調した精悍な顔つきが多いが、アルテオンはそのモチーフをヘッドライトとドライビングライトに自然につなげてワイド感とシャープさを際立たせている。成形精度が高いボディラインも特徴的で、違和感なく5ドア化された安定感の強いテールエンドの造形にも感心する。

画像: 水平ラインを基調としたコクピットには、ジェスチャーコントロール機能付きのインフォテイメントシステム“ディスカバープロ”を装備、最新のデジタルインターフェイスを採用して高い機能性も備える。

水平ラインを基調としたコクピットには、ジェスチャーコントロール機能付きのインフォテイメントシステム“ディスカバープロ”を装備、最新のデジタルインターフェイスを採用して高い機能性も備える。

日本へ導入されたアルテオンは“Rライン”のみで、280psの2.0TSIエンジンを搭載し、湿式クラッチの7速DCT(DSG)と4モーションが組み合わせられた。走行性能に関するメカニズムはフォルクスワーゲン車の中にあって“最強”と言っていいものだ。

まず走り出すと、低速トルクはさほど強力ではないものの、回転の上昇とともにリニアに沸き上がってくる感じでダイナミックな加速が味わえた。そして、その高出力に対応するように足まわりは締め上げられているので、低速域では若干バタついた感じもある。そのスタイリングからマイルドでしっとりした乗り味を想像してしまうが、実のところアルテオンは相当にスポーティというわけだ。

画像: シートには上質なナパレザーを採用している。

シートには上質なナパレザーを採用している。

そして、大きな魅力と言えるのが室内の広さだ。もともと高効率な横置きエンジンレイアウトであることに加え、パサートよりも全長、ホイールベースともに長いので、後席の足元スペースの余裕は特筆に値する。

さらに頭上空間もルーフトリムの削り込みなどによって十分な余裕を確保している。また、見かけによらずラゲッジスペースも広い。通常時で約563L、リアシートを畳めば並みのワゴンより広い1557Lのスペースが現れる。

画像: ラゲッジスペースは外観からは想像できないほどの大きな容量を確保していることも魅力のひとつだろう。

ラゲッジスペースは外観からは想像できないほどの大きな容量を確保していることも魅力のひとつだろう。

高性能で全天候型の駆動システムも備え、居住性、実用性もフォルクスワーゲンの一員らしく一級品だ。内容に対して価格もリーズナブルなアルテオンが、今後ラインナップの一角でどういうポジションを得ていくか、興味は尽きない。(文:石川芳雄)

主要諸元 <アルテオン Rライン 4モーション アドバンス>

全長×全幅×全高:4865×1875×1435mm ホイールベース:2835mm 車両重量:1700kg エンジン:直4DOHCターボ 1984cc 最高出力:206kW(280ps)/ 5600-6500rpm 最大トルク:350Nm(35.7kgm)/ 1700-5600rpm トランスミッション:7 速DCT 駆動方式:4WD JC08モード燃費:13.3km/L タイヤサイズ:245/35R20 車両価格:5,990,000円

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