TRD=トヨタ・レーシング・ディベロップメント。かつては、赤の地に白の抜き文字のステッカーを貼ったトヨタ車をよく見かけたもの。いやむしろトヨタ車オーナーなら、TRDステッカーはマストだった。トヨタのモータースポーツ活動を一手に担う存在として、今も昔もTRDの存在は絶対なのだ。そんなTRDが1996年2月に限定100台で発表・発売したのが、SW20型MR2をフルオープン化した「MRスパイダー」だ。(ホリデーオート2018年5月号より抜粋・再構成)
画像: ボディカラーはシルバーメタリック(写真)が標準だった。

ボディカラーはシルバーメタリック(写真)が標準だった。

画像: エンジンフードはカウル形状に変更。

エンジンフードはカウル形状に変更。

2代目MR2にはタルガトップがラインアップされていたが、TRDによって完全なオープントップにモディファイされた特別なMR2がごく少量製作・販売された。それが「MRスパイダー」。エンジンはノーマル(NA)だが、フルオープン製作には特装車を作り慣れたTRDのノウハウが存分に注ぎ込まれた。5速MTのほか4速AT車もラインアップ。前後のタワーバーやマフラーなどもオプション設定された。総生産台数は92台と言われている。

画像: 脱着式簡易ソフトトップが付属していた。

脱着式簡易ソフトトップが付属していた。

<MRスパイダー 主要諸元>●ボディサイズ:全長4170×全幅1695×全高1235㎜  ●車両重量:1260kg ●乗車定員:2名 ●エンジン型式・形式:3S-GE・直4DOHC ●エンジン総排気量:1998㏄ ●エンジン最高出力:170ps/6600rpm ●エンジン最大トルク:19.5kgm/4800rpm ●駆動方式:MR ●サスペンション形式:前後ストラット ●ブレーキ形式:前後Vディスク ●タイヤサイズ:前195/55R15・後225/50R15 〖販売価格(当時):307万円〗

画像: 【ニッポンの限定車列伝・その9】TRDが手掛けた限定100台のMR2フルオープン「MRスパイダー」

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