低全高ミニバンからスポーティワゴンへと変身したホンダ・ジェイド。新たにハイブリッドユニットも採用した「RS」に、さっそく試乗してみた。

ハイブリッドも改善し、走りの印象も良くなる。

低全高世代のオデッセイとストリームを統合した後継モデルのわりには3列目が狭すぎたり、やや割高感のある価格設定やビミョーなスタイリングなどが災いしてか、売れ行きが芳しくないのは否めないホンダ・ジェイド。
そこで発売から3年あまり、「NEW STYLE WAGON」をコンセプトに2列シート5人乗り仕様を追加して再出発。さらに、これまで1.5LターボのみだったスポーティバージョンのRSがハイブリッドも選べるようになったので、まずはコイツに試乗してみよう。

内外装の印象もだいぶ変わり、LEDヘッドライトやハニカムメッシュフロントグリル、18インチの切削ブラッククリア塗装のホイールなどが与えられ、外観はよりスポーティでシャープな雰囲気になった。
後席には大型アームレストや反転テーブルが備わり、ラゲッジスペースもかなり広くなった。これならワゴンとして十分に通用しそうな、いたって常識的なパッケージングとなった。

ハイブリッドシステムはフィット等と同じ1モーターのi-DCDを搭載する。リコールにより一連の車種ではずいぶん改善されたと感じていたが、従来のジェイドは後発にもかかわらず、あまり軽くない車両重量が影響してか発進加速が鈍く、少々ギクシャクしていた。また、実走燃費は良いものの、動力性能にはやや不満を覚えなくもなかった。
それがギアレシオと駆動力制御の見直しにより、ずいぶん改善されていることも乗ってみてよくわかった。また、今回も特にエコドライブしたわけでもないのに相変わらず燃費が良かったことも念を押しておこう。

フットワークも爽快そのもの。他グレードよりも大径の18インチホイール&タイヤや専用ダンパー、ホンダお得意の「アジャイルハンドリングアシスト」などが与えられるRSのドライブフィールは、あたかもワゴンのカタチをしたスポーツカーのよう。
俊敏で一体感のある回頭性により、ワインディングでは面白いほど良く曲がって、ヒラリヒラリと気持ち良くコーナーをクリアしていける。ひきしまった足回りによりロールも小さく、フラット感も高い。それでいて後席も十分に快適だ。
ちょっと操舵力が重めの電動パワステも手応え感があって良い。ややセンター付近が過敏な印象もあるが、高速巡行の際はLKAS(車線維持支援システム)を使えばラクに走れる。
逆に車線逸脱抑制機能は、とくに問題ないと思われるような状況でも警告が発せられがちなのは、多くのホンダ車でも見受けられるのだが、これはジェイドも同じだった。
ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)は車両重量に対してやや動力性能が足りないせいか加速に若干モタつきを感じるときもなくはないが、概ね問題ない。
その他、全車標準装備のホンダセンシングは、ぶつからないための諸機能も充実している。

聞けば新しいジェイドはライバルとしてこのカテゴリーの代表格であるレヴォーグに狙いを定めたとか。4WDがないのは弱点だが、逆にハイブリッドがあってRSのような性格のモデルでも選べるというのは大きなアドバンテージといえる。
ジェイドに最初からこういうモデルがあれば話はずいぶん違っていたかもしれないとも思うのだが、レヴォーグが売れているように、新しいジェイドもそこそこイケるかもしれない。
ミニバンやSUVに押されてワゴンの選択肢がめっきり少なくなった中、こうして魅力的なニューモデルが出てきたことを大いに歓迎したい。
(文:岡本幸一郎、写真:森山俊一)

ホンダ・ジェイド RS ハイブリッド 主要諸元

全長×全幅×全高:4660×1775×1540mm
ホイールベース:2760mm
重量:1450kg
エンジン:直4DOHC+モーター・1496cc
エンジン最高出力:96kW<131ps>/6600rpm
エンジン最大トルク:1550Nm<15.8kgm>/4600rpm
モーター最高出力:22kW<29.5ps>/1313-2000rpm
モーター最大トルク:160Nm<16.3kgm>/0-1313rpm
ミッション:7速DCT
駆動方式:横置きFF
JC08モード燃費:24.2km/L
タイヤ:225/45R18
価格:306万720円

画像: 6月9日発売のホリデーオート7月号では、このジェイドをはじめホンダ車の最新情報を満載しています!

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