(タイトル写真は、鈴木麻子 執行役員・日本本部 商品ブランド部長と、N-VAN開発責任者の古館 茂氏)
広い積載スペースと積載作業の効率向上を追求
N-VANは、さまざまな仕事での使いやすさや優れた走行性能、そして安全性を追求し、軽バンの新基準となることを目指して開発された。
バリエーションは、ビジネスユース向けの「G」と「L」、パースナルユースにも適した「+スタイル ファン」、ロールーフでスタイリッシュな「+スタイル クール」の3タイプを設定している。
N-BOXのプラットフォームを最大限活用しながら、軽バンに求められる広い積載スペースと積載作業の効率向上を追求。広い積載スペースを実現するために、リアシートはもちろん助手席にもダイブダウン機構を採用した。
助手席を座面ごと収納することで、テールゲートからリアシート、助手席までフラットな空間を創り出すことが可能だ。さらに、燃料タンクを前席の下に収めるセンタータンクレイアウトによる荷室の低床化で、高さのある荷物にも対応できる空間となっている。
また、積載作業の効率向上のために、軽バン初のセンターピラーレス仕様を採用し、助手席側に大きな開口部を設定した。さまざまなシーンに合わせてテールゲートと使い分けることで荷物の積載作業をさらに効率良く、スムーズに行うことを可能にした。
荷物の積載時や長距離・長時間でも快適な走行を目指し、N-BOXのパワートレーンとサスペンションをN-VAN向けに最適化し、低燃費とスムーズな加速、振動を抑えた快適な乗り心地を実現している。
搭載エンジンは、658cc3気筒DOHCの自然吸気に加え、+スタイルにはターボも設定されている。駆動方式は、それぞれにFFと4WDが用意される。またミッションはCVTが基本だが、自然吸気エンジンは6速MTもチョイスできる。
先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全タイプに標準装備。また、ピラーレスの側面を含む全方位に対して優れた衝突安全性を確保している。
価格(消費税込み)は、G(FF)の126万7920円(CVT/6速MTとも同価格) 〜 +スタイル ファン/クール・ターボ(4WD)の179万9280円。
月間販売計画台数は3000台。ホンダでは、7割がビジネスユースのGとL、残り3割を+スタイル ファンとクールが半々、と考えているが、初期受注では+スタイルが予定より多くなるのではと見ている。
プロの仕事用ツールとしてはもちろん、レジャーの相棒としても大活躍しそうなN-VAN。
どうやら、ヒットは間違いなさそう!?(写真:安西英樹)
ホンダ N-VAN +スタイル ファン ターボ(FF) 主要諸元
全長×全幅×全高:3395×1475×1945mm
ホイールベース:2520mm
重量:970kg
エンジン:直3DOHCターボ・658cc
最高出力:47kW[64ps]/6000rpm
最大トルク:104Nm[10.6kgm]/2600rpm
ミッション:CVT
駆動方式:FF
JC08モード燃費:23.6km/L
タイヤサイズ:145/80R12
価格:166万8600円