伝説的なアクション刑事ドラマ「西部警察」に登場するクルマたち、マシンXやスーパーZ、RS-1など、特殊装備やリアルな架装を施されたマシンたちを、短期集中連載で紹介していこう。マシンXに続く第2回目「西部警察 マシンアルバム File.02」は、フェアレディZ(2代目・S130型)をベースにしたスーパーZだ。
画像: 2018年7月20日、西部警察に登場するマシンたちを紹介するムック本、『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』を発売する。

2018年7月20日、西部警察に登場するマシンたちを紹介するムック本、『西部警察FANBOOK~マシンアルバム』を発売する。

パート2の第15話「ニューフェイス!! 西部警察機動軍団」でマシンRSとともに登場したスーパーZ

 1979年10月から1984年10月まで、テレビ朝日系で放映されたポリス・アクション・ドラマの金字塔「西部警察」。初回放映から40年近く経った今でも熱烈なファンを持つドラマだ。
 その人気の理由のひとつが、劇中に登場した日産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたちだ。今なお伝説的な存在として語り継がれている。

 ここでは、そんなモデルたちを短期集中連載で紹介していこう。

 第2回目「西部警察 マシンアルバム File.02」は、西部警察のパート2・第15話でマシンRSとともに登場した特別機動車両・スーパーZだ。

画像: スカイラインと並ぶ日産のヘリテージ・スポーツ、フェアレディZ。主に渡 哲也演ずる大門団長が運転した。

スカイラインと並ぶ日産のヘリテージ・スポーツ、フェアレディZ。主に渡 哲也演ずる大門団長が運転した。

 ベースとなっているのは2代目・S130系フェアレディZの2.8L・2by2のTバールーフ。その最大の特徴は、なんと言ってもガルウイング。製作のコンセプトは、「ガルウイングを広げて走った時の優雅さの表現」と「走行中でも前後左右に自由にライフルを撃つため」の2点だ。

 このガルウイング、油圧で開閉し、外からはマスターキーとは別のキーで開けるようになっており、コクピットにも専用の開閉スイッチを備える。ガルウイングといっても、ドアの下部も通常のように開閉するので、乗降性も良く、ガルウイングから団長が身を乗り出してショットガンを撃つ様を劇中で見た人も多いだろう。

 武器はフロントのボンネットにベース車のNACAダクト(エアインテーク)のスペースを利用した催涙弾発射装置を、リアの左右ダブル出しのパイプに「スカンク」と呼ばれる煙幕発射装置を備える。いずれもスイッチパネルから操作が可能で、走行中に敵への攻撃や目くらましを行なえる。マシンXに代わる「多目的特別車」として、マシンRSとともにパート2を彩った人気マシンだ。

画像: スーパーZのリアには煙幕発射装置「スカンク」を装備。噴出口は中央に配置される。

スーパーZのリアには煙幕発射装置「スカンク」を装備。噴出口は中央に配置される。

画像: マシンXやRS軍団に比べると、ずっとノーマルに近いインテリア。ステアリングもオリジナルのまま。トランスミッションはATで、当時はまだ3速が主流だった。

マシンXやRS軍団に比べると、ずっとノーマルに近いインテリア。ステアリングもオリジナルのまま。トランスミッションはATで、当時はまだ3速が主流だった。

画像: 西部警察FANBOOK~マシンアルバム〜メイキングムービー youtu.be

西部警察FANBOOK~マシンアルバム〜メイキングムービー

youtu.be
画像: 日産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたち。西部警察FANBOOK~マシンアルバム(2018年7月20日発売)はそれらを新規に撮り下ろし、三面図+αの形で紹介するマシンアルバムです。 クルマとバイクの専門出版社ならでは…の切り口で、マシン細部の豊富なショットに加え、ベースマシンの紹介、そして実車のマシン開発者、および舘ひろし氏へのインタビュー、21世紀の西部警察マシンCG、さらには最新のリアルスーパーPC・R35GT-Rパトカーなども織り交ぜて構成しました。 また、巻末には渡 哲也氏によるファンに向けた最新コメントを掲載。表紙は写真の背カバー付き。全238ページオールカラーで、厚さ13mm&重量1kg!…の保存版です。 www.motormagazine.co.jp

 日産のフェアレディZやスカイライン、サファリにガゼール、そしてスズキのカタナ…80年代初頭を彩ったクルマやバイクをベースに作られた西部警察マシンたち。西部警察FANBOOK~マシンアルバム(2018年7月20日発売)はそれらを新規に撮り下ろし、三面図+αの形で紹介するマシンアルバムです。
 クルマとバイクの専門出版社ならでは…の切り口で、マシン細部の豊富なショットに加え、ベースマシンの紹介、そして実車のマシン開発者、および舘ひろし氏へのインタビュー、21世紀の西部警察マシンCG、さらには最新のリアルスーパーPC・R35GT-Rパトカーなども織り交ぜて構成しました。
 また、巻末には渡 哲也氏によるファンに向けた最新コメントを掲載。表紙は写真の背カバー付き。全238ページオールカラーで、厚さ13mm&重量1kg!…の保存版です。

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画像: 誌面より。各部の紹介も大判アルバムサイズで詳解。貴重なベースマシンのインプレッションも、モーターマガジン誌によるテストを抄録している。

誌面より。各部の紹介も大判アルバムサイズで詳解。貴重なベースマシンのインプレッションも、モーターマガジン誌によるテストを抄録している。

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