究極の3次元モータースポーツ、レッドブル・エアレースの第5戦はロシアのカザンで開催され、チェコのソンカ選手が前戦に続き2連勝を果たし、シリーズでも2位となっている。(タイトル写真は左からグーリアン選手、ソンカ選手、チャンブリス選手)

室屋選手はエンジン回転数超過で失格、8位に終わる。

カザンは、ロシアのタタールスタン共和国の首都。人口は100万人を超え、ヴォルガ川とカザンカ川の合流地点に位置する。
世界遺産であるカザン・クレムリンを臨むコースで、レッドブル・エアレース第5戦は開催された。

画像: コースの手前に見えるのが、世界遺産のカザン・クレムリン。

コースの手前に見えるのが、世界遺産のカザン・クレムリン。

昨年のシリーズチャンピオン、室屋義秀選手は予選を5位で通過、ラウンド・オブ 14でもイワノフ選手(フランス)を退ける。そしてラウンド・オブ 8ではトラックレコードとなるタイムを出したのだが、エンジン回転数がルールで規定されている上限値の2950rpmを超過していて、失格となってしまった!
レース後、室屋選手は「エンジン回転数の超過は今まで一度も経験していないことなので、チームで究明したいと思います」とコメントした。

画像: ラウンド・オブ 8ではトラックレコードを出したと思われた室屋選手だったが…。

ラウンド・オブ 8ではトラックレコードを出したと思われた室屋選手だったが…。

今回で2度目となるカザンでのレースを制したのは、マルティン・ソンカ選手。予選は12位だったが、決勝はラウンド・オブ 14で最速タイム、ラウンド・オブ 8ではトラックレコードを記録。ファイナル4でもライバルを退けて2連勝を果たした。
2位はM.グーリアン選手(アメリカ)、3位はK.チャンブリス選手(アメリカ)だった。

画像: 前戦のブダペストに続き2連勝を果たして、シリーズ2位にアップしたソンカ選手。

前戦のブダペストに続き2連勝を果たして、シリーズ2位にアップしたソンカ選手。

総合ランキングでは、今大会で2位に入ったグーリアン選手が55ポイントで首位を奪回、ソンカ選手も2位にアップ。前戦まで首位だったM.ホール選手(オーストラリア)は、今戦7位に終わり3位に下がる。
室屋選手も今回の8位でシリーズ5位に踏みとどまっているが、残り3戦での逆転チャンプ奪回はかなり難しそうだ。

画像: カザンでは2位に入り、シリーズランキングでトップに躍り出たグーリアン選手。

カザンでは2位に入り、シリーズランキングでトップに躍り出たグーリアン選手。

次戦は、9月15-16日のウィーナー・ノーシュタット(オーストリア)。今シーズン未勝利の室屋選手、まずは1勝に期待したいところだ。
(写真:Red Bull Content Pool)

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