2018年9月18日、アウディは米サンフランシスコで、同社初の本格EV、“e-tron”を世界初公開した。アウディはこれを契機として、いよいよ本格的な電動化攻勢をかけることになる。
2019年にはe-tronスポーツバックも登場
今回、アウディはe-tronを世界初公開したが、これから2025年までに全世界の主要マーケットで12モデルのEVを発売し、HV、PHVなどを含む電動化モデルの販売台数を全体の約1/3にすることを目指すという。
そのラインナップは今回発表されたSUVのアウディe-tronをはじめ、2019年にはSUVのアウディe-tron スポーツバックも加わる。さらに従来のボディレイアウトを持つモデルにもe-tronが追加され、コンパクトサイズからフルサイズまで選べるようになる。
具体的には今年11月に開催されるロサンゼルスモーターショーに、e-tronとは別のeプラットフォームを採用したアウディe-tron GT conceptが発表される。このダイナミックなクーペの技術的な部分はポルシェとの共同開発だそうだ。
さらにアウディとポルシェはプレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)を共同開発し、B〜Dセグメント(A1〜A4)をこれでカバーする。また、これよりも小さいEVについてはフォルクスワーゲンと共同開発するとのことだ。
アウディの技術開発担当ペーター・メルテンス取締役は、「アウディe-tronは私たちの電動化戦略の出発点として、間違いなくアウディ史におけるハイライトになるクルマです」と語る。
いよいよ電動化戦略を具体的に推し進めることになったアウディ、そしてフォルクスワーゲングループ。この分野で世界のリーダーシップをとることができるか。この4、5年が勝負どころか。注目したい。