LINEでクルマとおしゃべりできちゃう
まず、今回、登場してくれるGOLULUのふたりを紹介しよう。満石奈々葉さんと須貝香菜美さんだ。ともに平成9年生まれで実は高校の同級生。満石さんは家の仕事を手伝いながら時々キャディの仕事もしている。須貝さんはある名門コースでキャディとしてフルタイムで働いている。
ゴルフの腕前はふたりともかなりなもので、ゴルフダイジェストのGOLULUとしてこうしたモデルの仕事もしている。愛車はともにプリウスだそうで仕事や通勤で毎日ハンドルを握っているので、運転もなかなかうまいのだ。
そして用意した最新のトヨタ車は、6月にデビューしたばかりのカローラスポーツとクラウン。トヨタはこの最新の人気モデルからコネクティッドカー(つながるクルマ)を本格的に展開していくということで、かなり注目モノ。
往路はカローラスポーツに乗ってもらおうと、さっそくキーを満石さんに渡した。「オシャレでかっこいい」と満石さん。欧州車的なスタイルが気に入ったようだ。そして、LINEを使って目的地を設定できると説明し終わるか終わらないうちに、あっという間に操作を完了してしまったのはさすがは現代っ子、と言うか、そもそもわかりやすい。
さらにLINEは親切で目的地までの距離や給油が必要かどうか、天候まで教えてくれるので、出発前日にでも操作しておけば、いろいろな意味で安心できるというものだ。
さて、出発前にナビを立ち上げると「Gメモリ」というところに今回の目的地「太平洋クラブ成田コース」が入っているので、ここにタッチしてルートを選んでスタートだ。
オススメのレストランを予約してくれる
当日は渋滞もなく約70kmの道程を1時間30分ほどで走り、目的地の「太平洋クラブ成田コース」に到着した。コネクティッドカーのハンドルを握った1時間30分はあっという間で、“今日はいいスコアが出そう”とやる気満々のふたりだった。
ところで道すがら、満石さんは「すごく運転しやすいですね」とカローラスポーツに感心しきりだったが、コネクティッドカーにも興味津々なようで、いろいろと説明を求められた。
オプションの「T-Connectナビ」を装着すれば「オペレーターサービス」が受けられ、近くにあるオススメのレストランを予約してくれたり、観光スポットに案内してくれると言うと、“ホントですか?”と目を丸くしていた。
「ゴルフ場へ着く前にどうしてもコンビニに寄りたくなることもあるんですけど、そんなときも案内してくれるんですか。ゴルフ場の近くって、コンビニが見当たらないことが多いんですよね」と助手席の須貝さん。もちろん最寄りのコンビニを案内してくれますと言うと、「それはすごく便利」と嬉しそう。
それから「マップオンデマンド」では、新しい道路情報を自動更新、高速・有料道路は開通後、最短即日(平均14日程度)、一般道は随時反映されるので、ナビはいつでも新しい道路情報でルート案内をしてくれる。いろいろなゴルフ場へ行く機会が多いふたりは、“それはいいですね”としきりに相づちを打っていた。
トヨタは全車コネクティッドカーになる
さて、ここでカローラスポーツの説明を少ししておこう。カローラシリーズに新たに投入されたハッチバックモデルで、サイズは欧州で人気のあるフォルクスワーゲン“ゴルフ”と同程度、エンジンは1.8Lハイブリッドと1.2Lターボがある。今回の試乗車はハイブリッドだ。
そして冒頭でちょっと触れたが、このクルマは初代コネクティッドカーで新世代ベーシックカーとして、かなり注目すべきものなのだ。車載通信機(DCM)を全車に標準搭載してここまで紹介したサービスをはじめ、他にも車両から発信される情報をもとにコールセンターから点検などのアドバイスを受けられたり、安全やエコの観点からドライブ診断などもしてくれる。
さらに驚くことに、トヨタはこれから日本で販売するすべてのクルマをこのコネクティッドカーにするというのだ。これでクルマというもののあり方が大きく変わってくるのは間違いない。
往路(前編)ではコネクティッドカーを「便利で楽しい」側面からご紹介したが、復路(後編)ではクラウンで最新モデルの「安心・安全・楽々」にフォーカスする予定だ。もちろん、ゴルルのふたりもまた登場します。10月中旬公開の予定、お楽しみに。
撮影:井上雅行 取材協力:太平洋クラブ成田コース 衣装小物協力:アドミラル