40数年の時を超えて蘇ったアルピーヌA110。フランスを代表するスポーツカーであるばかりか、レースシーンでの活躍で世界にその存在を知らしめたこのクルマの21世紀バージョンは、どのような走りを見せてくれるのだろう。レポートはモータージャーナリストの岡本幸一郎氏。
軽量コンパクトそしてミッドシップ・エンジンレイアウト
アルミボディの採用やパーツ類の徹底した重量軽減から生まれた軽量コンパクトなボディ。そしてミッドシップに収まる直列4気筒1.8リッターターボエンジン。スポーツカーの原点をしっかりとわきまえた新型A110は、栄光を背負った往年のフレンチ・スポーツの名に恥じない仕上がりとなったといえそうだ。
その真偽はモータージャーナリストの岡本幸一郎氏に譲るとして、11月下旬の販売開始に先立ち9月25日から予約が開始された新型アルピーヌのカタログモデルには、ピュアとリネージの2つのグレードが用意されている。
ピュアは俊敏性を強調したモデルで、1脚13.1kgのサベルト製モノコックバケットシートや鍛造18インチアルミホイールが装着されている。今回岡本氏が試乗したのがこのグレードだ。
リネージは長距離ドライブを楽しめる快適性に重点をおいたモデルだ。高さ調整やリクライニング機能の付いたサベルト製ブラウンレザースポーツシートなどリッチな装備が施されている。
ハンドルはピュア、リネージともに左右の選択ができる。税込価格帯は、ピュアが790万円~811万円、リネージが829万円~841万円。
■アルピーヌA110(右ハンドル/ボディカラー:ブルーアルピーヌM)主要諸元
●全長×全幅×全高=4205×1800×1250mm●ホイールベース=2420mm●車両重量=1110g●エンジン= 直4 DOHCターボ●排気量=1798cc●最高出力=252ps/6000rpm●最大トルク=320Nm/2000rpm●トランスミッション=7速DCT●駆動方式=MR●車両価格811万円(税込)