精緻なクルマ作りで知られるアルピナの特別なモデル
アルピナはその精緻なクルマ作りでマスマーケットに対するアンチテーゼを旨としてきたブランドであり、上質さを求める人のためのブランドとして、また自動車業界のマイルストーンとして、世界中から高く評価されてきた。また振り返れば、とくに生産台数を抑えた特別なリミテッドエディションモデルは、世界中のコレクター、ファン、レーシング・ドライバーの間で高い人気を博している。
今回登場したエディション99はそうした特別なリミテッドエディションモデル。通常モデル以上に細部にまでこだわった仕上がりこそが特徴で、エクステリアには専用ボディカラー、フェリックグレーの20インチ鍛造アルピナクラシックホイール、2種類の専用アルピナデコセットなども備わり、特別なモデルであることを強調する。
小さなディテールのひとつひとつが感動的ですらあるというインテリアは、最上級のクラフトマンシップで仕上げられ、アルピナピアノブラックのほか、アルカンタラアンソラジット、カーボン調レザーのインテリアトリム、無垢のアルミニウムから削り出したブラックの新しいスウィッチトロニック付きシフトパドル、ラヴァリナレザーを手作業で仕上げたアルピナ スポーツステアリングホイールも設定されている。
エンジンは最新の3L直6ビターボエンジンを搭載。専用装備としてアクラポビッチ社と共同で開発したチタン製エキゾーストシステムを組み合わせ、452psの最高出力と、680Nmの最大トルクを発生。最高速はクーペが306km/h、カブリオが304km/h。0→100km/h加速はクーペが4.2秒、カブリオが4.2秒というパフォーマンスを示している。
なお、エンジンルームとセンターコンソールには、EDITION 99 プロダクションナンバーを刻印された特別限定モデル専用のプロダクションプレートが装備されている。
車両価格はクーペが1369万円、カブリオが1469万円(いずれも左ハンドル)で、右ハンドルを選択することもできる。(右ハンドルの価格は、クーペが1397万円、カブリオが1497万円)納車開始は2019年4月を予定している。
BMW アルピナ B4S ビターボ エディション 99 クーペ 主要諸元
●全長×全幅×全高=4640×1825×1373mm ●ホイールベース=2810mm ●車両重量=1680kg ●エンジン=直64DOHCツインターボ ●排気量=29795cc ●最高出力=452ps/5500-6250rpm ●最大トルク=680Nm/3000-4500rpm●トランスミッション=8速AT ●車両価格=1369万円