フランスの名門、ブガッティがイタリアで復活!
「BUGATTI EB110:ブガッティ EB110」
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560psを発生するV12DOHCクワッドターボによる走りは静かで、しかも恐ろしく速い!
かつての名門フレンチ・スポーツカー、ブガッティが1991年に「ブガッティ・アウトモビリSpA」としてイタリアで復活。創設者エットーレ・ブガッティの生誕110周年を記念して、EB110を発表した。お察しのとおりEBはエットーレ・ブガッティのイニシャル、110は生誕110周年を意味する。
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スーパーカーのお約束でシザーズドアを採用。イグニッションをONにするとリアウイングが立ち上がる。
30年以上のブランクを経て名門を復活させたEB110は、何もかもがスーパーなモデルだった。ミッドシップ搭載される3.5LのV12DOHCは吸気2/排気3の5バルブで、4個のIHI製小型ターボを組み合わせ、パワースペックは、GTと呼ばれるノーマルが560ps/63.0kgm、軽量化されたSS(スーパースポーツの略)では611ps/66.3kgmを発生した。
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3.5Lの5バルブDOHCエンジンにターボを4基装着、フルタイムで4輪を駆動するという、当時のハイテクを結集していた。
6速ミッションはエンジン前方に縦置きされ、センターデフを介して前後アクスルにパワーを振りわけるフルタイム4WDを採用していた。シャシはカーボン製で、ボディデザインの基本はガンディーニが担当した。
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ローズウッドのインパネにポルトローナ・フラウ製の本革インテリアがブガッティらしい。
GTの動力性能は、最高速が350km/h以上、0-100km/h加速が3.5秒、0-1000m加速が20.7秒と発表されていた。
だがブガッティ・アウトモビリSpAは1995年に倒産。EB110は同社が発売した唯一のモデルとなった。
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1991年にパリで発表されたEB110。ノーズの馬蹄形エアインテークは往年のモデルをインスパイアした証。
ブガッティ EB110 主要諸元(1992年)
●全長×全幅×全高:4400×1940×1125mm
●ホイールベース:2550mm
●重量:1620kg
●エンジン種類:V12 5バルブDOHCクワッドターボ
●排気量:3500cc
●最高出力:560ps/8000rpm
●最大トルク:63.0kgm/3750rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●タイヤサイズ:前245/40R18・後325/30R18
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スーパーカー第二黄金期は、ホリデーオート2018年11月号にも掲載されています。