ソフトトップにガラス製リアウインドウを採用
1981年に初代911カブリオレが登場して以来、911にガブリオレモデルは欠かすことのできない存在となっているが、その人気を裏付けるように、新型でも早々にラインナップに追加されることになった。
新世代モデルの特徴はソフトトップにガラス製リアウインドウが採用されていること。ソフトトップの構造部分にはマグネシウム製のエレメントが使われ、高速走行時におけるルーフのバルーニング現象を防止している。また、新しい油圧装置を採用したことでルーフを開く際の所要時間が約12秒に短縮されたほか、電動式のウインドディフレクターも装備している。なお、このソフトトップは50km/h以下の速度であれば走行中でも開閉が可能となっている。
基本性能やデザインは新世代のクーペモデルから踏襲。エンジンマウントの位置を新しくしたことで先代モデルよりもねじり剛性が向上し、ワイドなトレッドにより自信がみなぎる力感あふれた外観を手に入れている。リアのワイドな可変スポイラーや左右のライトをシームレスに繋ぐエレガントなライトバーが特徴的でもある。フロントセクションとリアセクションを除くボディはすべてアルミニウム製だ。
また、911カブリオレとして、ポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)スポーツシャシが装着可能になったのも注目ポイント。スプリングは硬くしかも短くなり、スタビライザーの剛性が高くなっているが、ニュートラルなドライブフィールを実現しているという。
今回はまず、後輪駆動の911カレラSカブリオレと4WDの911カレラ4Sカブリオレをリリース。両モデルともに、最高出力450ps/最大トルク530Nmの2981ccの水平対向6気筒ターボエンジンを搭載。新開発の8速デュアルクラッチトランスミッションと組み合わされ、911カレラSカブリオレは0→100km/h加速3.9秒、最高速306km/h、911カレラ4Sカブリオレは、0→100km/h加速3.8秒、最高速304km/hを実現するという。
なお、日本仕様の価格、販売時期などはまだ明らかになっていない。