「Zのブランドをなくすことはあり得ない。ただ、時代とどのように向き合うかで今も意見が分かれているようだ…」
そう語るのは、日産の開発中枢に知人が多いA氏。昨年の暮れも押し迫った某日、久々に会ったA氏から驚きの言葉が飛び出した
「長らくさまざまな議論が続けられてきたけれど、結局、こんどの秋に大規模なマイナーチェンジを実施することで落ち着いているようですね」
また内外装の小変更かと思いきや、今回は、過去に例のない大がかりなものになりそうだという。
「まずはエンジンの換装ですね。長年親しんだVQ型を止めて、新世代直噴V6のVR30DDTT型ツインターボに積み替えるようです。そしてデビューから10年以上経つ外観デザインのアップデート、さらに内装にも手が加わる。出力向上に併せてシャシもかなり強化されており、普通ならフルモデルチェンジと呼んでもおかしくない規模だと聞いています。生誕50周年というメモリアルイヤーに相応しい変更になるようです」
すでに1年半ほど前から、次期Zと覚しき3リッターの直噴V6ツインターボ搭載の先行テスト車が存在していることは、ホリデーオートでも再三報告してきた。次期フェアレディZかと思いきや、実はそれこそが今回のラージマイナーチェンジに向けたテストベッドだったようだ。
「内容的には次期フェアレディZと呼んでもいいほどの進化です。ただ、プラットフォームは改良型で、エンジン換装といっても結局は現行Z34型の延長線上にあることは否めません。ならば、それをベースに最新の日産デザイン言語も盛り込むことで、ある意味で延命を図ったとも言えますね」
つまり、ウワサの新型フェアレディZはフルモデルチェンジと呼んでもよいほどの大変更を実施するにもかかわらず、あくまでフルモデルチェンジは謳わないようなのである。果たしてその詳細は如何に? 続きは現在発売中のホリデーオート2月号でご確認を!