2019年1月23日、スズキのインド子会社マルチ・スズキ社は、小型乗用車「ワゴンR」を全面改良して1月23日より販売開始した。
インド オリジナルのAセグメント専用ボディを開発
スズキのインドにおける乗用車生産販売子会社が、マルチ・スズキ・インディア。2018年現在、インドの乗用車市場ではトップのシェアを誇る。
ワゴンRは1999年からインド市場に投入されており、スズキが得意とする小型エントリー車の主力モデルとしてインドでもユーザーから高く評価され、これまで累計で約220万台(2018年12月末現在、スズキ調べ)を販売した。
生産はマネサール工場で行われ、マルチ・スズキ社のアリーナ店を通じて販売されている。
今回発表された新型ワゴンRは、インド製としては3代目にあたる。新プラットフォーム[HEARTECT(ハーテクト)]を新たに採用し、インドのワゴンRとして初めてAセグメントの専用ボディを開発した。
つまり、従来までのインド仕様ワゴンRは日本仕様をベースに開発されていたが、今回のモデルはインド オリジナルのブランニューモデルとなるわけだ。
全長3655×全幅1620×全高1675mmと、従来モデルに比べて全幅を145mmも拡大し、力強く安定感のあるデザインに刷新することで、ワゴンRの特長である広い室内空間を実現した。
パワーユニットは、定評ある1.0Lのガソリンエンジンに加え、よりパワフルな1.2Lのガソリンエンジンを新たに設定した。ミッションには2ペダルのAGS(オートギアシフト)も設定されるようだ。軽量・高剛性の車体との組み合わせにより、安全性を高めながら優れた低燃費と快適な走行性能を実現したようだ。
バレーノのようにインドで生産して世界に供給すると面白いのだが、今のところは日本にも導入の予定はないようだ。