2019年もメルセデス・ベンツのニューモデル攻勢は続く。まずは、AMG GTの4ドアクーペから。
2018年も、メルセデス・ベンツは世界的に好調だった。乗用車の世界販売台数は231万185台(前年比+0.9%)と、8年連続で過去最高を記録し、3年連続でプレミアムカーの最多販売ブランドの座を堅持している。
日本でも、新車販売台数は6万7531台(前年比−1.0%)となり、日本国内で販売されている純輸入車として4年連続で首位を、6年連続でプレミアムブランドのナンバー1を獲得している。
台数は前年にわずかに及ばなかったが、認証や入荷のタイミングなどの問題のためで、受注台数では前年をクリアしているという。上野社長も「苦戦しているとは思わない」と語った。
2018年は年初から新型モデルを続々と投入し、現在MBJの商品構成は32車種163モデルにまで広がっている。マイチェンしたCクラス、対話型インフォテイメントシステムを搭載してフルモデルチェンジしたAクラス、そしてミドルサイズSUVのGLCといったモデルが人気の中心である。
また、「シェアカー・プラス」「プレオーダー メルセデス」「サティスファクション・プラス」といった、さまざまなカスタマーサービスも好評で、これも人気の要因となっている。
さて、2019年のMBJは、販売台数は「前年の台数を超える」ことを目標に、満足度でもプレミアムブランドのナンバー1を目指すという。
ニューモデルに関しては、10車種以上が投入される予定だ。2月14日に発表が決まっているメルセデスAMG GT 4ドアクーペの発表を皮切りに、フルモデルチェンジされたBクラスやGLAクラスが日本に導入される。
さらに、メルセデス・ベンツのEV専門の新ブランド「EQ」のファーストモデル「EQC」は年央に、燃料電池車のGLC F-Cell も年内には発表される予定だ。そのためにMBJでは現在、東京・六本木のメルセデス meの隣に、EQブランドやCASE用の施設を建設中だ。
星野リゾートとのコラボレーションや新しいWebサイトの開設など、新たなサービスも展開する。
販売拠点などのリニューアルも10カ所以上が予定されるなど、2019年もMBJの進撃は続きそうだ。
ライバルのインポーターや国産メーカーは、どう対応していくのか、2019年もプレミアムブランド市場に注目していきたい。