レッドブルとともに積極的にパワーユニットとマシンの熟成を進める
レッドブルがミナルディF1を買収してセカンドチームとして設立したコンストラクター。トロロッソとはイタリア語で「レッドブル=赤い雄牛」を意味する。
当初はレッドブルのマシンをそのまま使用する予定だったが。コンコルド協定に抵触したため独自でマシンを開発することになった。それでもルールで許される範囲内でレッドブルとの共有化を進め、着実にチーム力をつけ、セカンドチームとして限られた予算の中で、中堅グループをリードする存在となっている。
レッドブルのドライバー育成プログラムを支える役割も持ち、セバスチャン・ヴェッテルやダニエル・リカルド、マックス・フェルスタッペンなど数多くの若き才能を輩出してきた。
昨年よりホンダのパワーユニットを搭載して参戦、技術的にも今年から同じホンダのパワーユニットを搭載することになったレッドブルへの貢献が期待される。実際、開幕前のテストではレッドブルと連携しながらデータ収集を行った。
今シーズンはピエール・ガスリーを昇格させ、ダニール・クビアトとアレックス・アルボンという布陣になる。
Red Bull Toro Rosso Honda
本拠地:ファエンツア、イタリア
チーム代表:フランツ・トスト
2019年車両:トロロッソSTR14
パワーユニット:ホンダ
レッドブル トロロッソ ホンダ ドライバーラインナップ
ダニール・クビアト
2014年にダニエル・リカルドのレッドブル昇格によりトロロッソからF1に参戦、デビュー戦の開幕オーストラリアGPで9位入賞、当時の史上最年少入賞記録を更新した。2015年にはレッドブルへの昇格を果たし、チームメイトとなったリカルドに引けを取らない走りを見せたが、翌2016年は度重なるアクシデントからか、シーズン途中でマックス・フェルスタッペンと代わる形でトロロッソに降格。2017年途中に一度そのシートも失ったが見事に復活、それだけに今シーズンにかける思いは強い。
アレクサンダー・アルボン
日産e.damsからフォーミュラEに参戦する予定だったが、急遽、トロロッソ F1チームのドライバーに抜擢された期待のドライバー。トロロッソのジュニアプログラム出身、2018年はDAMSからFIA-F2選手権に参戦して3位に輝いた。父親はBTTCやポルシェ・カレラカップなどで活躍した元レーシングドライバー、父ナイジェル・アルボン。プレシーズンテストでも好タイムを連発、レッドブルがその才能を高く評価していることがうかがえる。