豪華なマシンにと共に登場したのは
オープニングセレモニーではINDY500、ルマン24時間のウィニングマシン、スーパーGTやスーパーフォーミュラなど国内外で活躍するホンダ、トヨタの二輪四輪マシンコースにが勢揃い。
そしてこのイベントの仕掛け人、本田技研工業の八郷隆弘社長がEWCのルマン24時間優勝マシンCBR1000RRを駆って登場すると、トヨタ自動車の豊田章男社長はWRCマニュファクチャラーズタイトルを獲得したヤリスWRCを自らドライブ。
ビッグサプライズとなった2人の登場シーンに、スタンドを埋め尽くしたモータースポーツファンは大盛り上がり。
チャンピオンマシンのデモラン
WECルマン24時間耐久レースを制したトヨタTS050 HYBRID、二輪のルマン優勝マシンHONDA CBR1000RRがサーキットを凱旋ラン。ドライバーはもちろん中嶋一貴選手、ライダーはジョシュ・フック選手。
スバルからは1998年WRCに参戦したインプレッサに新井敏弘選手が乗り込みストレート上でヤリスWRCと夢の競演を繰り広げる。そしてトミ・マキネン監督が駆るヤリスは白煙をあげながらコマの様にクルクル回転し、さらには豪快なジャンプを披露する。これには観客もド肝を抜かれたようで、ドライバーがマシンを降りると惜しみない拍手を送った。
INDYマシンが鈴鹿サーキットに初登場
HONDAモータースポーツの顔とも言える佐藤琢磨選手ももちろん登場。2017年INDY500優勝マシンDW12はオーバル仕様だが、この日のためにサスペンションを変更し、初となる鈴鹿サーキットを駆け抜けた。雨となった2日目は、世にも珍しいオーバルマシンでのレインタイヤ装着。コーナーでは滑っていたそうだがストレートではアクセル全開。惜しみないファンサービス精神は健在だ。
ライバル対決は新世代に
昨年までの名物企画、「星野一義vs中嶋悟 永遠のライバル対決」は中嶋氏7勝、星野氏6勝で幕を閉じた。そしてそのスピリットは「新・永遠のライバル対決」として次世代の元エースに受け継がれることとなる。
日産の本山哲、トヨタは脇阪寿一、そしてホンダの道上龍。第1回目となる今大会はそれぞれがGT選手権でチャンピオンを獲得したマシン、XANAVI NISMO GT-R(2008年)、ESSO Ultraflo スープラ(2002年)、Castrol 無限 NSX(2000年)を駆っての夢の対決が実現した。初日は本山ー道上ー脇阪の順、2日目は脇阪ー本山ー道上の順でそれぞれフィニッシュ。合計ポイントで本山哲の戴冠となった。
2日間で5万人の観客動員
昨年まではホンダと鈴鹿サーキットの合同開催だった「モータースポーツファン感謝デー」にトヨタがエールを送り実現した「モースポフェス 2019 SUZUKA」。日産のGTマシンやスバルのラリーカーまで加わり、まさに日本のモータースポーツを象徴するイベントに成長したといえる。
(PHOTO:井上雅行)