ポルシェのスペシャルメーカーとしてお馴染みのRUF(ルーフ)は、2019年のジュネーブモーターショーで「CTR アニバーサリー」の初生産モデルと「GT」を初公開する。

CTR アニバーサリーは、残念ながら既に完売!?

1939年に自動車総合整備工場のAUTO RUFとして設立されてから80年。1980年代からはポルシェのスペシャルメーカーとして、もはや知らない人はいない存在になったRUF Automobile GmbH。

画像: CTR 2017 のリアビュー

CTR 2017 のリアビュー

「イエローバード」と呼ばれた初代CTRの誕生から30年を記念して、2017年のジュネーブモーターショーで発表されたプロトタイプ「CTR 2017」は、2019年のジュネーブモーターショーで「CTR アニバーサリー」という生産モデルとして発表される。

画像: RUF CTR アニバーサリー

RUF CTR アニバーサリー

カーボンモノコックシャシとカーボンボディを採用し、総重量は1200kgという超軽量のスポーツカー。3.6Lの水平対向6気筒ツインターボは最高出力710馬力を誇る。

エンジンルーム内は空冷エンジンをも彷彿とさせるネオクラシックなデザインになっており、車体重量バランスの均等化のため、エアコン用コンプレッサーとパワーステアリングポンプを電動としエンジンルーム外に配置したので、エンジン出力のパワーロスを抑えることにも貢献している。

画像: ネオクラシックな佇まいのエンジンルーム

ネオクラシックな佇まいのエンジンルーム

高速度域に対応するようRUF製7速マニュアルトランスミッションを組み合わせ、最高速度は360km/hに到達する。専用設計のリアウイングなど、外装もパワーに見合ったモディファイがなされている。

画像: リアウイングもCTR アニバーサリー専用

リアウイングもCTR アニバーサリー専用

RUF製シャシやボディに最適化を加えてきた従来のRUFコンプリートカーとは異なり、CTR アニバーサリーは独自設計によるシャシとボディを採用しており、もはやベースとなる車両は存在しない。

画像: CTR 2017 のインテリア

CTR 2017 のインテリア

なお、CTR アニバーサリーは2017年のプロトタイプ発表直後に完売となっているが、RUF製シャシやボディを含めCTR アニバーサリーと多くの仕様を共通した、NAエンジン搭載車両の「RUF SCR」は現在も販売を継続している。

画像: 最新のコンプリートカー「RUF GT」

最新のコンプリートカー「RUF GT」

今回同時に発表された「RUF GT」は、タイプ991のポルシェ911をベースとしたモデルで、3.0Lの水平対向6気筒エンジンから522馬力と645Nmを発生する。総重量は1450kg。ローンチコントロール付き7速ダブルクラッチギアボックス(DCT)により、0-100km/h加速は3.4秒。ダックテール・スポイラーが大きなダウンフォースを生成し、最高速度の320km/hでも高い安定性を確保している。

なお、RUFの日本における販売代理店は株式会社RTC(tel.075-956-0930 https://www.ruf-web.co.jp/)となっている。

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