序盤はModulo CIVICがリード
ST-TCRクラスのポールポジションは19号車BRP Audi Mie RS3 LMSが昨年に続き獲得したが、決勝レースがスタートすると程なくして予選2番手から昨年王者の97号車Modulo CIVICがトップに立つ。そのまま97号車CIVICは後続を引き離し独走態勢に入るかと思われた。
明暗を分けるFCY、SCのタイミング
しかしレース開始後約1時間で1回目のFCY(フルコースイエロー)が出され、後続のマシンはピットインを選択、ドライバー交替を行う。97号車CIVICはこの後3回目に出されたFCYでピットインをするが、ピットでのトラブルのため3位にポジションダウン。そしてレース中盤に出されたSC(セーフティーカー)先導中に65号車、19号車らAudi勢がタイミング良くピットインし、全車が義務付けられた3回のドライバー交替を終えた時点で、Audi RS3 LMSはワンツー体制を築く。
意地をみせる昨年の覇者
大きくポジションを落とした97号車CIVICだが、3番手走行の501号車KCMG Annika CIVIC TCRを攻め立てついには抜き去る。そしてチェッカーまで残り10数分となった時点で2番手の19号車Audiに追いつきサイド・バイ・サイドに、しかし完全に抜くまでには至らず。
弱点を克服した勝利
一昨年から参戦しポールポジション獲得回数ではCIVICを大きく上回ったRS3 LMSだが、耐久レースでのトラブルに泣き、ここまで優勝は昨年挙げた1勝のみ。しかし2019年のエボリューションモデルは耐久性を向上させ、アップデートや新車を導入した65号車Audi TEAM Marsと19号車バースレーシングプロジェクトが1-2フィニッシュ。尚、3位仮表彰台の97号車はこの後イエロー追い越しのペナルティを受け、501号車KCMGが3位に繰り上がった。(PHOTO:井上雅行)
ピレリ・スーパー耐久シリーズ 2019 第1戦 ST-TCRクラス 結果
1位 65 アウディ RS3 LMS(Phenomen Mars Audi RS3 LMS) 120周
2位 19 アウディ RS3 LMS(BRP Audi Mie RS3 LMS) 120周
3位 501 ホンダ・シビック・タイプR TCR(KCMG Annika CIVIC TCR) 120周
4位 97 ホンダ・シビック・タイプR TCR(Modulo CIVIC) 120周
5位 45 アウディ RS3 LMS(BRIN・NAUB RS3 LMS) 120周
6位 75 ホンダ・シビック・タイプR TCR(AZIMUTH CIVIC TCR) 120周
7位 10 フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR(IDI GOLF GTI TCR) 118周
R 108 ホンダ・シビック・タイプR TCR(冴えカノfineレーシングwithRFC) 77周