来季シーズン6からの参戦に向けて最初のステップ
メルセデス・ベンツのフォーミュラE参戦プロジェクトがついに動き出した。来季2019-2020シーズンからのワークス参戦を前に、今季はその尖兵部隊としてHWAレースラボが実戦経験を積みデータを収集しているが、メルセデス・ベンツのワークスチームが実際にマシンをテストしたのは初めてとなる。
ドライバーは、HWAレースラボのストフェル・バンドーンとヴェンチュリ フォーミュラEチームのエドアルド・モルタラのふたりに加え、HWAレースラボのゲイリー・パフェットも途中参加した。第5戦香港E-Prixで優勝したエドアルド・モルタラは2017年と2018年にかけてMercedes-AMG Motorsport DTMチームに所属していた。
「Mercedes-Benz EQ Silver Arrow 01」と名付けられたマシンはカラーリングされていないカーボンむき出しの状態で、チームは3日間にわたり入念にシェイクダウンテストを敢行。その目的は、パワーユニットの最新バージョンの確認とドライブアセンブリのデータを収集で、予定通り、527kmの距離を走行した。
このテストを終えてメルセデス・ベンツ モータースポーツのトト・ウォルフ代表は「まだ若いチームにとって重要なテストとなりました。大きな成果のための強固な基盤を築くことができました。シーズン6は今年の末には始まります、我々はその前にまだやるべきことがたくさんあります」と語っている。
Mercedes-Benz EQフォーミュラEチームは、ダイムラー本社、メルセデスAMG、HWA、メルセデスAMGF1チームからエキスパートが集められて誕生、すでに密接な関係が出来上がっているという。どうやらメルセデス・ベンツはフォーミュラ1とフォーミュラEの完全制覇を狙っているようだ。