2019年3月27-29日の3日間、メルセデス・ベンツがイタリア・ヴァラーノでフォーミュラE選手権のニューマシンをシェイクダウンした。メルセデス・ベンツは来季2019-2020シーズンからのフォーミュラE選手権にワークス体制で参戦を予定している。

来季シーズン6からの参戦に向けて最初のステップ

メルセデス・ベンツのフォーミュラE参戦プロジェクトがついに動き出した。来季2019-2020シーズンからのワークス参戦を前に、今季はその尖兵部隊としてHWAレースラボが実戦経験を積みデータを収集しているが、メルセデス・ベンツのワークスチームが実際にマシンをテストしたのは初めてとなる。

ドライバーは、HWAレースラボのストフェル・バンドーンとヴェンチュリ フォーミュラEチームのエドアルド・モルタラのふたりに加え、HWAレースラボのゲイリー・パフェットも途中参加した。第5戦香港E-Prixで優勝したエドアルド・モルタラは2017年と2018年にかけてMercedes-AMG Motorsport DTMチームに所属していた。

「Mercedes-Benz EQ Silver Arrow 01」と名付けられたマシンはカラーリングされていないカーボンむき出しの状態で、チームは3日間にわたり入念にシェイクダウンテストを敢行。その目的は、パワーユニットの最新バージョンの確認とドライブアセンブリのデータを収集で、予定通り、527kmの距離を走行した。

このテストを終えてメルセデス・ベンツ モータースポーツのトト・ウォルフ代表は「まだ若いチームにとって重要なテストとなりました。大きな成果のための強固な基盤を築くことができました。シーズン6は今年の末には始まります、我々はその前にまだやるべきことがたくさんあります」と語っている。

Mercedes-Benz EQフォーミュラEチームは、ダイムラー本社、メルセデスAMG、HWA、メルセデスAMGF1チームからエキスパートが集められて誕生、すでに密接な関係が出来上がっているという。どうやらメルセデス・ベンツはフォーミュラ1とフォーミュラEの完全制覇を狙っているようだ。

画像: イタリア・ヴァラーノで行われたシェイクダウンテスト。メルセデス・ベンツはライバルに遅れてワークス参戦することになるが、その力は侮れない。

イタリア・ヴァラーノで行われたシェイクダウンテスト。メルセデス・ベンツはライバルに遅れてワークス参戦することになるが、その力は侮れない。

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