2019年4月5日、ポルシェジャパンがサーキット専用車両となる新型718ケイマンGT4クラブスポーツを発表、ポルシェカレラカップジャパンから販売が開始された。納車は2019年6月以降を予定している。

6月に開催されるポルシェスプリントチャレンジジャパンでレースデビュー

718ケイマン GT4クラブスポーツは、ポルシェAGのヴァイザッハ研究センターが開発したレーシングカーである。ポルシェジャパンが主催するポルシェスプリントチャレンジジャパン(PSCJ)への参戦を前提とした「コンペティション」モデルと、ブランパンGTシリーズなどのFIA GT4カテゴリーに参戦するための「FIA GT4モデル」の2バージョンが用意される。

718ケイマン GT4クラブスポーツは、ドライバビリティやラップタイムの向上だけでなく、原材料の持続可能な使用にも焦点が当てられているのが特徴である。ドアやリアウイングに農業副産物から供給される有機繊維の混合物を主体とした素材が使われ、天然繊維コンポジット製のボディパーツが採用された初のプロダクションレーシングカーとなった。

ちなみに、その素材は重量と剛性に関してカーボンファイバーと同等の特性を備えており、車両重量はロールケージ、レーシングバケットシート、6点式シートベルトを備えた状態でわずか1320kgだという。

3.8L 水平対向6気筒エンジンは、従来モデルを40ps上回る最高出力425psを発生。そのパワーは6速DCT(ポルシェデュアルクラッチトランスミッション)と機械式リアディファレンシャルロックを介して後輪に伝えられる。

ポルシェスプリントチャレンジジャパンへの参戦を前提とした「コンペティション」モデルは、容量115Lの安全燃料タンク、迅速なピットストップを実現するエアジャッキシステム、911 GT3 R由来のクイックリリースレーシングステアリングホイール、自動消火システム、3段階調整式のショックアブソーバー、ウィンドウネット、運転席側ドアフォームなども装備されている。

さらに、ブレーキシステムは直径380mmのスチール製ブレーキディスクを装備、ブレーキバランスシステムによって前後の車軸間のバランスバイアスを無限に調整することも可能となっている。

一方、FIA GT4規格に準拠した「FIA GT4モデル」は、規格に合わせたダンパーやカーボンファイバー製のボディパネルが採用されるなど、ブランパンGTなどの耐久レースでパフォーマンスを発揮するための仕様となっている。

なお、日本国内におけるコンペティションモデルの購入者には、ポルシェスプリントチャレンジジャパンへのエントリーが義務付けられている。718ケイマンGT4クラブスポーツコンペティションモデルでのポルシェスプリントチャレンジジャパン参戦は第5戦(富士スピードウェイ)からの予定となる。

画像: 天然繊維コンポジット製のボディパーツを採用、その素材は重量と剛性に関してカーボンファイバーと同等の特性を備えているという。

天然繊維コンポジット製のボディパーツを採用、その素材は重量と剛性に関してカーボンファイバーと同等の特性を備えているという。

画像: レースカーらしい仕立てのインテリア。トランスミッションは6速PDK。

レースカーらしい仕立てのインテリア。トランスミッションは6速PDK。

ポルシェ718ケイマンGT4クラブスポーツ車両価格

718ケイマン GT4クラブスポーツ コンペティション 6速DCT(左):2361万9600円
718ケイマン GT4クラブスポーツ GT4 6速DCT(左):2714万0400円

ポルシェ718ケイマンGT4クラブスポーツ 主要諸元

●全長×全幅×全高=4456×1778×1238mm
●ホイールベース=2456mm
●車両重量=1320kg
●エンジン=水平対向6DOHC
●排気量=3800cc
●最高出力=425ps/7500rpm
●最大トルク=425Nm/6600rpm
●トランスミッション=6速DCT
●駆動方式=MR

ポルシェスプリントチャレンジジャパン 2019シーズンスケジュール

第5戦/第6戦   6月16日 富士スピードウェイ
第7戦/第8戦   7月7日 ツインリンクもてぎ
第9戦     8月25日 鈴鹿サーキット

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