エアコンフィルターの交換や添加剤の充填は効果あり?
梅雨から夏にかけて、大活躍するのがエアコンだ。車内の気温を下げるだけでなく、湿度も調整してイヤなジメジメ感を取り除いてくれる頼もしい機能だ。花粉の季節を過ぎた今だからこそ、しっかりと手入れをして性能を発揮できるように準備しておきたい。
まずできることは、エアコン吹き出し口のクリーニングだ。ここは予想以上に汚れていることが多く、軽く水拭きするだけで真っ黒の汚れが取れる。ただ汚いだけでなく、そこを通った風を乗員が吸い込んでいるわけで、身体にも悪い。対策としては、目に見える範囲を丹念にクリーニングしていくしかない。
しかも、吹き出し口にあるルーバーの間隔は狭く、奥まで指の入り込んでいける隙間はない。そこで、割りばしに布を巻き付けたり、市販の綿棒を使ってキレイにしていく。地道に1本ずつ拭いていくしかなく、根気との勝負だ。
汚れという意味では、エアコンフィルターの存在も忘れてはならない。これは、エアコンを外気導入設定にしたとき空気に含まれるゴミや花粉を取り除くもので、おかげで悪臭もアレルギー症状もかなり減った。しかし、そのぶんフィルターの定期的な点検&交換が重要となり、詰まったまま放置すると悪臭が発生するだけでなく、風が出てこないということにもなり得る。
一般的にエアコンフィルターはグローブボックスの奥に配置されていることが多く、コツをつかめばDIYによる交換も簡単だ。グローブボックスをこじるようにして外すと奥にフタがあり、フィルターが取り出せる。実際に使用期間1年くらいのものを外してみると、全体的にうっすらと汚れている(画像参照)。よく見ると虫の死骸や枯れ葉などが溜っている。ケチらずに定期的な点検&交換をしよう。
フィルターの交換と違ってDIYでの作業の難しいのが、エアコン添加剤の充填だ。冷却の要であるコンプレッサーやエキスパンションバルブなどを潤滑するために、フロンガス(エアコンガス)にはスニソオイルが混ぜられている。これだけでも潤滑効果にもちろん問題はないが、市販されているエアコン添加剤を入れることで潤滑性がさらに高まるし、省燃費にも効果を発揮する。エアコンの効き目や音が気になったら、採用してみるのもひとつの手かもしれない。ただし、注入はプロにお願いするのが安心だ。(文/写真:近藤暁史)