汚染物質やカビ、ダニなど、梅雨の敵対策をここまで紹介してきたが、この時期の真の敵といえばやっぱり「雨」……当たり前だが。そこで、今回は雨天時の運転に欠かせない前方視界確保の要、ワイパーの点検・お手入れ方法を紹介していこう。今からでも間に合う!簡単梅雨対策、今回はワイパー編だ。

前方視界の確保は梅雨の時期の最優先事項! まずはワイパーチェックを

今まではお手入れ系を紹介してきたが、機能面で視界確保に大いに関係するのがワイパーだ。撥水剤を塗っていたとしても、最終的に頼りになるのはワイパーだけに、しっかりとメンテをして本来の機能を維持しておきたい。

ワイパーのチェックすべき点はいろいろとあり、定期的なチェックは必須。交換も1年1回がベストだ。いくつか項目はあるものの、ワイパー点検そのものに難しいことはなく、折れ曲り/ひび割れ/切れ/ガタつきがないかを目と手で確認するだけ。

画像: ワイパー点検はこの4つ。折れ曲り/ひび割れ/切れ/ガタつきがないかチェック。

ワイパー点検はこの4つ。折れ曲り/ひび割れ/切れ/ガタつきがないかチェック。

まずは①/②ゴムを横から見て、先端が曲がっていないかをチェックする。写真のようになっているのはもう寿命だ。また全体的にヒビの発生がないかも見ておく。

③でゴムの裂けをチェック。先端を強めに引っ張って裂けるようなら寿命だから即交換。問題なければ、少々強く引っ張ったところで裂けることはない。

④でブレードがきちんと役割を果たしているかもチェック。フロントウインドーの湾曲にもしっかりと追従して拭けるのは、複雑な構造をしているブレードのおかげ。ガタやサビがないかを確認。

もし交換が必要だと判断されれば購入する必要があるのだが、ゴムだけの交換は避けよう。もちろん単品で売られているので絶対にダメというわけではないが、ワイパーはブレード全体で拭き上げ機能を発揮している。そのため、ブレード一式を交換するのがオススメ。

画像: ワイパーブレード交換はピンを外してスライドさせるだけ。とても簡単。

ワイパーブレード交換はピンを外してスライドさせるだけ。とても簡単。

点検同様、交換作業も難しいことはない。車種によるところもあるがブレード交換はコツをつかめば簡単。まずは①アームとブレードをつなげるジョイントのところにあるピンを押して外す。

②アームに対してブレードを下方向にスライドさせると抜ける。もしも硬く固着している場合は潤滑剤を吹きつけるといい。このとき潤滑剤がガラス面や新品ワイパーブレードに付着しないよう注意。

③並べるとジョイント部分の構造がわかりやすい。新品の装着は逆の手順で行い、カチッとはまれば完了だ。

では、リアワイパーはどうするか。フロントと違って、最近のリアワイパーのほとんどは樹脂製ブレードを採用している。ザッと拭ければいいので、リアはゴムだけの交換でもいいと思いきや、それは不可。無理すれば交換できないことはないものの、こちらもブレードごとの交換が基本となる。(文/写真:近藤暁史)

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