2年ぶりのチャンピオン奪回を目指し好調を維持する室屋選手
残念ながら2019シーズンで終了することが決定してしまったレッドブル・エアレース ワールドチャンピオンシップ。開幕戦のアブダビ以来、約4カ月ぶりに開催された第2戦の会場はロシアのカザン。ロシア連邦タタールスタン共和国の首都であり、人口100万人を超える大都市だ。ヴォルガ川とカザンカ川の合流点に位置し、ユネスコ世界遺産のカザン・クレムリンが有名だ。
予選は4位だった室屋選手だが、1回戦のラウンド・オブ14、2回戦のラウンド・オブ8を順調に勝ち上がり、決勝のファイナル4へ。
ファイナル4では最初のフライトとなった室屋選手は、1分3秒496の好タイムをマーク。続く3選手は誰もこのタイムを上回ることができず、室屋選手の開幕戦アブダビに続く2連勝となった。
2位は、2018シーズンのワールドチャンピオンであるM.ソンカ選手(チェコ)、3位はM.ホール選手(オーストラリア)だった。
レース後、室屋選手は「全4戦なので2戦目が重要になると思って準備を進め、その成果がすごく出たレースになりました。4戦中で2戦優勝できたので大きなアドバンテージになると思います。勝ったのは非常にうれしいですし、チャンピオンシップでリードを広げられたこともうれしいですが、まだ2位との差が十分ではないので、次のバラトン湖レースが非常に重要になります。バラトン湖で勝てるように明日から準備を進めていきたいと思います」とコメントした。
第2戦を終えて、シーズンランキング1位はもちろん2連勝の室屋選手(53ポイント)、2位はソンカ選手(44ポイント)、3位はM.ホール選手(36ポイント)と続く。
2019シーズンは、7月13日・14日のバラトン湖(ハンガリー)と9月7・8日の千葉の残り2戦となる。文字どおりの最終戦となる千葉で、室屋選手がチャンピオンを奪回するシーンを見たいものだ。(写真:©︎Red Bull Media House)