少量生産の限定車ビジネスがすっかり定着したランボルギーニ。その最新型が、9月12日から始まるフランクフルトショーで正式発表される「Sián(シアン)」だ。本日お届けするのはその事前画像(CG?)だが、まず驚かされるのは歴代限定車とは比べようがないほどエキセントリックな出で立ちだ。さらにミウラに始まり、カウンタック、ディアブロ〜チェンテナリオに至るランボルギーニの伝統を踏襲しながらも、まるで宇宙船のようなエキゾチックなカタチはまさにランボルギーニの真骨頂といえる。
フロントには、Yの字を横に寝かせたデイタイムランニングランプを、ヘッドランプは単眼LEDを採用。チェンテナリオを彷彿とさせるグリルやバンパーもエキサイティングだ。
リア回りはさらにブッ飛んだデザイン。片側3連のリアコンビランプはいままでのランボルギーニには見られなかった処理であり、アヴェンタドールSVJに似たエンジンフードはエアロダイナミクス向上に一役買う機能パーツでもある。
奇をてらったデザインと思うことなかれ。すべてが空気の壁と闘うためにシミュレートされた結果なのだ。
ランボルギーニ初のハイブリッドパワーユニットはアヴェンタドール譲りの6.5L・V12DOHCとトランスミッション内に組み込まれたモーター(バッテリーの代わりに世界初のスーパーキャパシタ使用)で構成。エンジン単体で785hp、モーター単体で34hp、システム総出力では819hpを発生する。電圧は48Vでマイルドハイブリッドと呼ぶのが正解だが、長らく電動化に躊躇していたランボルギーニもついにその第一歩を踏み出したことになる。
生産台数は63台のみ。すでに優良顧客向けの内覧会を開催し、予定の63台は完売しているらしいというウワサがもっぱらだ。ちなみに今回発表されたのはクーペだが、オープンモデルも同数を生産する計画があるという。