乗り心地のよさをとことん追求
マツダCXシリーズの第1弾として2012年に誕生したCX-5は、マツダのクルマ作りに一貫した「人馬一体」や、SKYACTIV技術による優れた運動性能が世界120カ国で高く評価され、2代目に切り替わる時点でマツダのグローバル販売の4分の1を占める基幹車種のひとつとなっていた。
デザインは「洗練された力強さ」をキーワードに掲げ、「魂動(こどう)-Soul of Motion」のコンセプトをより高い次元へと昇華させることに挑戦。つややかさと精悍さを融合させた外観と、すべての乗員が心地よさを感じられる内装に進化させている。
キャビンは、ドライバーの体の中心を軸に、正面にステアリングホイールを、自然に足を開いた位置にペダルを配置するマツダ車共通のコクピットや、操作機器や計器類を左右対称に配置したインターフェイスで、ドライバーが運転に集中できる空間を実現。また、振動の最小化や車内への音の侵入経路の遮断、空力の追求などにより振動・騒音を抑えて、すべての乗員がゆったりできる心地よい居住性を実現している。
「G-ベクタリング コントロール プラス（GVC プラス）」を全車に標準装備。
改良を機に新ターボパワーユニットを投入
パワーユニットは当初、SKYACTIV-D2.2とSKYACTIV-G 2.0でスタートしたが、2018年の改良でシリーズ初のターボエンジンSKYACTIV-G 2.5Tが国内初導入された。2.5Tは2.5L直4直噴ガソリンターボエンジンで、排気の脈動エネルギーを活用するダイナミック・プレッシャー・ターボシステム、燃焼温度を低下させるクールドEGRという2つの専用技術を採用。
特に、世界初のダイナミック・プレッシャー・ターボシステムは、過給が始まると急激にトルクが立ち上がり、4.0L V8自然吸気ガソリンエンジン並みの力強いトルクと、意のままにクルマを操れるリニアな加速レスポンスを発揮する。ターボながらレギュラーガソリンが使えるのもメリットのひとつだ。
また、現行モデルから新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」の進化型「G-ベクタリング
コントロール プラス（GVC プラス）」が全車に標準設定され、意図しない急な動きを抑制し安定した車両挙動を実現している点も見逃せない。
安全性能と利便性も従来型の装備に加え「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」に夜間歩行者検知機能を追加、360度ビュー・モニターを全機種にメーカーオプション設定など、「サポカーSワイド」に該当する先進安全技術を一段と進化させている。
2018年の改良で導入された2.5L直4DOHC直噴ターボエンジン（最高出力230ps／最大トルク420Nm）。
■マツダ CX-5 25T Lパッケージ(4WD) 主要諸元
●全長×全幅×全高＝4545×1840×1690mm
●ホイールベース＝2700mm
●車両重量＝1680kg
●エンジン＝直4DOHCターボ
●排気量＝2488cc
●最高出力＝230ps／4250rpm
●最大トルク＝420Nm／2000rpm
●駆動方式＝4WD
●トランスミッション＝6速AT
●車両価格(10%税込)＝432万3000円
