7人乗りか8人乗りかで、取り付ける場所も考えよう
家族が増えて5人乗りの乗用車ではキツいと、3列シートのミニバンに買い換える人も多いですよね。ふだんはパパ、ママ、子ども2人の4人家族だけれど、よく祖父母も一緒に出掛けるといった場合、6人乗車となるので、ミニバンがベストバイとなるわけです。
3列シートのミニバンの場合、7人乗り、8人乗りとあり、2列目シートがキャプテンシート(ひとつずつ独立していて、2席になっているもの)か、ベンチシート(3席がつながっているもの)かで、乗車定員が決まっています。1列目が運転席と助手席の2席、2列目が2席か3席、3列目が3席といった具合になっています。
2012年7月以降に新車販売されたミニバンであれば、2列目、3列目も全席3点式シートベルトが装着されています。チャイルドシートの取り付けでは、ISO-FIXの取り付け金具を装備しているのは2列目シートの左右2席のみ(キャプテンシートの場合は2席両方)。一方、シートベルトを利用して取り付けるタイプのチャイルドシートだと、2列目、3列目のどの席にも取り付けることができるということになります。
8人乗りのミニバンの場合、2列目シートに2つチャイルドシートを取り付けるとなると、3列目シートに、どうやって乗り込むかが問題です。シートが分割してスライドできるなら、ISO-FIXタイプの場合は2つ取り付けてもスライドさせて緩む心配はありません。シートベルトを使用して取り付けるタイプの場合は、シートが分割してスライドできるとしても、シートベルトがシートに内蔵されていて、シートバックの肩口から伸ばせるタイプであれば、チャイルドシートを取り付けた状態のままでシートをスライドさせ、3列目シートへ移動することができます。
そうではなくピラーに固定されたシートベルトの場合、一度固定してしまった後でスライドさせるとぐらつくことも考えられるので、8人乗りの場合、2列目にチャイルドシートを2つ取り付けるのは厳しいかもしれません。7人乗りの場合はキャプテンシートなので、2列目に2つのチャイルドシートを取り付けても、ウオークスルーができるから3列目シートへの移動もスムーズです。
では、チャイルドシートを必要とする子どもが3人いるという場合は、2列目に2つ、3列目に1つ取り付けるということになります。3列目シートの場合は、中央にも取り付けられますが、車内の移動のしやすさを考えると、左右のどちらかに取り付けると動きやすいかもしれません。
シート形状や大きさによりますが、1歳から座れるジュニアシート、コンパクトなチャイルドシートの取り付けがおススメです。3列目となると運転席から遠いので、3人の子どもの中で年長になる子どものチャイルドシートを取り付け、できれば空いたシートに祖父母などの大人が乗ると、子どもに目が届くので安心です。(文:緒方昌子)