RACE2のポールはHyundai i30 N TCR
レース2のスターティンググリッドは予選2回目のトップ10のリバースグリッド方式で決定される。10番手タイムを出したミケリス(ヒュンダイi30)が9番手タイムでフロントローに並んだロブ・ハフ(VWゴルフ)を激しく牽制しスタート。
トップ2台は序盤から接近戦を展開する。3番手のガブリエル・タルキーニ(ヒュンダイi30)、4番手のケビン・チェコン(ジュリエッタ)は3位争いを繰り広げるが、これが上位2台を逃がすこととなり、その差は広がり始める。
テール・トゥ・ノーズの上位2台だが、順位を入れ替えること無く24周のチェッカーを迎える。優勝はミケリス、2位にはハフ。
3位にはタルキーニが、チェコンのアタックをベテランの技で封じ込め表彰台を獲得。ヒュンダイが1-3フィニッシュを飾るとともに、ランキングでもミケリスが首位に立った。
RACE3はVW Golf GTI TCRがポールポジション
約1時間のインターバルを挟んで行なわれるレース3は、鈴鹿ラウンド周回数最多の28周で争われる。予選2回目のスペシャルステージでポールを獲得したクリストファーソン(VWゴルフ)に対し、2番手スタートのティアゴ・モンテイロ(シビックTCR)が1コーナーへ先行。
しかしクリストファーソンはすぐにポジションを取り返しモンテイロを従えてトップを快走する。3番手にはレース1ウィナーのグエリエリ(シビックTCR)、4番手はテッド・ビヨーク(Lynk&Co)が続くがクリストファーソンのペースについて行くことができない。
レース序盤に宮田莉朋らのクラッシュによりSC導入、周回数は30周へと延長される。SCにより一旦詰まったトップとの差だが、再スタート後もクリストファーソンは2位以下を引き離す。モンテイロ、グエリエリらシビック勢が何とか食らい付くが3秒以上離されクリストファーソンがチェッカーまで独走。
モンテイロに譲られるようにグエリエリがクリストファーソンに続き2位でゴール。一方ファイナルラップで再度SC導入という混乱した状況でモンテイロはコースオフ。その隙を突いて3位表彰台を獲得したチェコンだがロブ・ハフとの接触による5秒加算ペナルティで6位に降着。ビヨークが3位に繰り上がった。エステバン・グエリエリが、レース2でノルベルト・ミケリスに逆転されたポイントリーダーの座をレース3で取り戻し、「FIA WTCR JVC KENWOOD RACE OF JAPAN」は幕を下ろした。
(PHOTO:井上雅行)