これぞ王者の貫禄、ハミルトンが完勝
6冠王者の力を見せつけたハミルトンの完璧なポールトゥフィニッシュだった。
好スタートでレースの主導権を握ると、ミディアムタイヤでの長い最初のスティントをハイペースのまま難なくこなし、ハードタイヤに交換したピットストップ後も首位をキープ。そのまま一度も首位の座を明け渡すことなく、全周回首位のままシーズン11勝目のフィニッシュへ。しかも終盤にはハードタイヤでファステストラップを記録するおまけ付きだった。
終わってみれば全ドライバーの中で唯一の全レース完走と、今年も隙のなかった最強王者は「今年の最後にこんなに強いクルマに仕上げてくれて、チームに感謝したい。若いドライバーが台頭してきているけど、来年また彼らと戦えるのを楽しみにしている」と、余裕のコメントでシーズンを締めくくった。
レッドブル・ホンダ、充実の年を2位で終える
2番グリッドのフェルスタッペンは、スタート直後こそポジションをキープしたものの、直後のトラクション不足で後続のルクレールにあっさりかわされる苦しい立ち上がり。
しかし、なんとか迫るセバスチャン・ヴェッテル(フェラーリ)を抑えこむと、ハミルトンと同様のロングスティントを敢行し、25周目にハードタイヤにスイッチ。
そこからレース前半に早めのタイヤ交換を余儀なくされていたルクレールを追い込むと、32周目に豪快なオーバーテイクで2番手に復帰。その後は単独走行となり、最終戦を2位で終えた。
終盤2戦でポイントを稼いでランキング3位も確定させたフェルスタッペンは、「しっかり休んで、来季は(ルイスに)チャレンジしたい」と、2020年の王者争いを誓った。
ホンダのパワーユニット勢はレッドブルのアレクサンダー・アルボンが6位、トロロッソのダニール・クビアトが9位で入賞圏内でフィニッシュ。トロロッソのピエール・ガスリーは1周目の接触アクシデントが響き18位に終わっている。
最終戦第21戦アブダビGPで2019年F1シーズンも終了、2020年シーズンは3月13日、オーストラリア・メルボルン アルバートパークサーキットで開幕する。
F1第21戦最終戦アブダビGP決勝 結果
優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)55周
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)+16.772s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ) +43.435s
4位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG)+44.379s
5位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)+64.357s
6位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+69.205s
7位 11 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)+1周
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+1周
9位 26 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)+1周
10位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)+1周
18位 10 P.ガスリー (トロロッソ・ホンダ)+2周
2019 F1ドライバーズ選手権 最終結果
1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)413
2位 V.ボッタス(メルセデスAMG)326
3位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)278
4位 C.ルクレール(フェラーリ)264
5位 S.ヴェッテル(フェラーリ)240
6位 C.サインツ (マクラーレン・ルノー)96
7位 P.ガスリー (トロロッソ・ホンダ)95
8位 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)92
9位 D.リカルド(ルノー)54
10位 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)52
11位 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)49
12位 K.ライコネン(アルファロメオ・フェラーリ)43
13位 D.クビアト(トロロッソ・ホンダ)37
14位 N.ヒュルケンベルグ(ルノー)37
15位 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス)21
16位 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)20
17位 A.ジョビナッツィ(アルファロメオ・フェラーリ)14
18位 R.グロージャン(ハース・フェラーリ)8
19位 R.クビサ (ウイリアムズ・メルセデス)1
20位 G.ラッセル (ウイリアムズ・メルセデス)0
2019 F1コンストラクターズ選手権 最終結果
1位 メルセデスAMG 739
2位 フェラーリ 504
3位 レッドブル・ホンダ 417
4位 マクラーレン・ルノー 145
5位 ルノー 91
6位トロロッソ・ホンダ 85
7位レーシングポイント・メルセデス 73
8位アルファロメオ・フェラーリ 57
9位ハース・フェラーリ 28
10位ウイリアムズ・メルセデス 1