東京モーターショー2019で発表されたオールシーズンタイヤ「ヨコハマタイヤ ブルーアース4S AW21(Yokohama Tires BluEarth-4S AW21)」が、2020年1月9日から本格販売される。これを前に、横浜ゴムは製品説明会を開催した。

オールシーズンタイヤ、ブルーアース4S AW21は「雪」に強い

2019年10月に開催された東京モーターショー2019の会場で、ヨコハマタイヤのオールシーズンタイヤ「ブルーアース4S AW21」が発表された。近年、いくつものタイヤメーカーがこのジャンルの製品を海外/日本市場に投入する中、最後発での導入となる。最後発ではあるのだが、実は2018年11月から東京地区に限定して試験販売されてきたモデル。そこでの実績を受けて、2020年1月9日に全国展開されることになったのだ。

サイズラインアップは175/65R14 82T〜225/55R19 99Vまでの19サイズで、コンパクトカーからミニバン、SUVまでさまざまなジャンルのクルマに適合するサイズを展開する。価格はすべてオープンとなる。

そして本格販売をひと月前に控えた2019年12月に横浜ゴムが新製品説明会を開催した。そこで発表された開発コンセプトは「雪に強いオールシーズンタイヤ」である。

同社が行なった調査では、関東以南での積雪路走行日数は「4日以下」と少ないにもかかわらず、「非降雪地域のユーザーの平均54%」がオールシーズンタイヤ装着の意向を示したという。つまり、こうしたタイヤに求められる性能は「雪上走行性能」で、スタッドレスタイヤ購入のコストと交換の手間を省きたいと考えるユーザーが多いことになる。こうした背景をもとに開発されたのが「ブルーアース4S」だ。

画像: 雪上性能を高められたオールシーズンタイヤ、ブルーアース4S AW21。幅広トレッドや大型ショルダーブロックの採用などにより、ドライ路面走行安定性も高められている。

雪上性能を高められたオールシーズンタイヤ、ブルーアース4S AW21。幅広トレッドや大型ショルダーブロックの採用などにより、ドライ路面走行安定性も高められている。

首都圏を含む非降雪地域で雪が降るととくによく見かけるのが、水分を多く含んだシャーベット路面で、こうした状況に対応するため、スタッドレスタイヤよりも溝を多くして排水性を向上。そして雪を引っ掻くエッジ(溝の角)の長さをサマータイヤ比で約1.7倍とすることで雪上グリップ性能を向上させているのだ。また、低気温でも硬くなりにくいポリマーを配合することによってゴムのしなやかさを維持するなど、スノー/ウエット性能のさらなる向上を図っている。

トレッドデザインは、センター部から左右へ溝が広がるV字シェイプの方向性パターンを採用する。また交差するようなクロスグルーブを取り入れることで、排水性と雪上走行性能の向上にも寄与するという。

こうした技術・性能により、ブルーアース4Sのサイドウオールに「スノーフレークマーク」が打刻され、「冬用タイヤ規制」を発令された道路でも走行可能となる。そのほかにも、レジャー先での降雪や、積雪時の通院や通勤、通学の送迎など、クルマがあると便利な状況での活躍が期待される。

こうしたメリットが多い一方で、注意しなくてはならないこともある。アイスバーンやミラーバーンなどといった凍結路面の走行は得意としないということと、チェーン規制発令時はスタッドレスタイヤを含むすべてのタイヤにチェーンを装着する必要があるということだ。こうした注意点も理解した上での採用が重要となりそうだ。

画像: スノーフレークマークを持つオールシーズンタイヤ、ブルーアース4S AW21を装着した車両。

スノーフレークマークを持つオールシーズンタイヤ、ブルーアース4S AW21を装着した車両。

ヨコハマタイヤ ブルーアース4S AW21(BluEarth-4S AW21) サイズリスト

175/65R14 82T
195/65R15 91H
185/65R15 88H
175/65R15 84H
185/60R15 88H
185/55R15 86H
215/65R16 98H
215/60R16 99H
205/60R16 96H
205/55R16 91V
225/65R17 106V
225/60R17 103V
215/60R17 100V
215/55R17 98W
225/50R17 98V
225/45R17 94V
235/55R18 100V
225/55R18 98V
225/55R19 99V

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