2020年2月4日、アウディ ジャパンの100%出資子会社であるアウディ ジャパン 販売は、都市型ショールームの「アウディ シティ 紀尾井町」を新規オープンし、2月7日より営業を開始する。

都市部での販売を考慮した、デジタルとリアルを結合した店舗

画像: ショールーム内には普段は3台の車両が展示される予定だ。

ショールーム内には普段は3台の車両が展示される予定だ。

2019年、アウディは世界で対前年比1.8%増の184万5550台を販売した。SUVのQモデルが好調なことが第一の要因で、またEVのe-トロンも2万6000台を販売した。地域的には、米国と中国が好調だった。

だが日本での販売台数は、対前年比8.4%減の2万4222台にとどまった。これは、モデルの入れ替わりなどでA1やQ3といった人気の小型モデルの導入が途切れたりしたことが要因だが、それでもA6、A7、Q8などのモデルが好調で導入不足分を補った結果だ。ただし、中古車販売は対前年比7.0%増の1万3550台と好調だった。

さて、そんなアウディ ジャパンが東京都千代田区紀尾井町に新たにオープンする都市型ショールーム「アウディ シティ」とは、従来のロードサイド店舗とは一線を画す、これからのプレミアムカー販売の在り方を提示するものだ。通常のアウディ ショールームより店舗面積は半分ほどだが、バーチャルテクノロジーを駆使してラインアップを紹介し、ユーザーの希望のオプションなどを付加した車両を可視化できる。

画像: VRでユーザーの希望するオプションなどを装着した車両を可視化できるコーナー。

VRでユーザーの希望するオプションなどを装着した車両を可視化できるコーナー。

このアウディ シティは2012年にロンドン、翌年に北京にパイロットストアができたが、現在はベルリン、イスタンブール、モスクワ、ワルシャワ、そしてウィンブルドンにあり、今回の東京が世界で6店舗目となる。

建物は1階と地下の2層構造で、ショールーム内のデザインは既存のアウディ ショールームのコンセプトとは一線を画したもの。1階はLEDライトやアルミニウム素材などでアウディのアイデンティティを表現し、地下は和のテイストも取り込んでラグジュアリーな空間を創出している。

2020年のアウディは日本市場で、A1やA6の車種追加、A4/A5のフェイスリフト、Q3のフルモデルチェンジ&Q3スポーツバックの追加、そしてe-トロンの導入など、ニューモデルが目白押し。販売ネットワークの強化や顧客中心主義も戦略テーマとして、巻き返しを図る。その先陣が、このアウディ シティ 紀尾井町といえそうだ。

画像: アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長。

アウディ ジャパンのフィリップ・ノアック社長。

アウディ シティ 紀尾井町

東京都千代田区紀尾井町4-3
営業時間:11時〜19時
定休日:水曜、年末年始

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