BMWのニューモデル上陸は2020年前半に集中しそう
BMWは2020年前半にニューモデルが次々と日本上陸を果たすことになりそうだ。
8シリーズ のトップモデルとして2019年半ばに追加がアナウンスされたM8クーペ/カブリオレのデリバリーが2020年早々に始まっているが、これに続いてM8グランクーペが2020年1月に正式発表され、2月には日本に上陸する。600ps/750Nm(M8コンペティションでは625ps)という圧巻のスーパースポーツのラインアップは強力だ。
続いて、4月に国内デリバリーが始まるのが2シリーズ グランクーペ。2シリーズは、旧1シリーズ譲りのFRプラットフォームを採用する2ドアクーペ/カブリオレとFFプラットフォームのアクティブツアラー/グランツアラーの2本立てとなっているが、1シリーズがFF化されたのに伴い、新たに設定された2シリーズ グランクーペも駆動方式にFFを採用、コンパクトな4ドアクーペとして登場した。となると既存のFRの2シリーズの去就、とくにマニアに人気のM2の今後が気になるが、しばらくは併売が続くと思われる。
そして春には、2019年初頭にフルモデルチェンジを受けて4代目となったX5と、2019年12月にフルモデルチェンジが発表されたX6に、Mモデルが追加される。搭載エンジン、駆動方式などはM8と関連性が多い。これも発表からまもなく上陸開始となりそうだ。(文:石川芳雄/Motor Magazine 2020年2月号より)
BMW M8グランクーペ 日本導入予定 2020年2月
8シリーズの最高性能版となるM8グランクーペが搭載するのは、M社独自のクロスバンク型ツインパワーターボテクノロジーを採用した4.4L V8。600ps/750NmはS63系の中でもっとも高出力。コンペティションでは625psにも達する。M8クーペ/カブリオレとパワートレーン、後輪主体の4WDなど機構は同じ。
BMW 2シリーズ グランクーペ 日本導入予定 2020年4月
グランドツアラー以降、展開を増やしているFFプラットフォームをベースに、ブランド初の小型4ドアクーペとしたのが2シリーズ グランクーペ。FF化により広いキャビンとラゲッジルームを確保している。エンジンは1シリーズに準じた設定で、140psの1.5L 3気筒ターボと、306psの2L直4ターボ。後者はM235i xDrive専用ユニットだ。当面、FRの2シリーズクーペと併売される。
BMW X5 M/X6 M 日本導入予定 2020年春頃
2019年10月に概要が発表され、LAショーで実車が公開されたX5MとX6M。欧州でのデリバリー開始は2020年4月と言われているが、あまり時間を置かず日本にも導入されると予想される。X5の新型4代目は2019年2月、X6の新型3代目は2019年12月に発表されており、Mモデル日本導入の準備は着々と整いつつある。エンジンや駆動方式はM8に準じた専用セッティングで、非常に高性能なSUVとなっている。